葉山に日影茶屋という情緒いっぱいの食事処があります。
昨日そこで、私にとって一番年長者になるお友だちと、10年ぶりの再会をしました。
一昔前に、結核病棟で何か月も一緒にお隣同士のベッドだった方です。
当時82歳だったので、現在92歳。
ああ、よくぞご健在でいらしてくれた!
一昨年のお年賀状のお返事に、
“息子たちと海外旅行をしてきました。”
と、きれいな字で書かれており、
(ああ、元気でいらっしゃるんだなぁ・・・・)
と思っていたのです。
再会したいと思いながら、連絡を取りそびれているうちに一年が経ちました。
今年の年賀状のお返事がなかなか届かず、
(ああ、もしや・・・・・・・・)
と嫌な思いを振り払いながら待っていると、届きました! お返事が!
それを機に、保存してあるはずの古い住所録を探し、・・・・・・といったって、PCの中のファイルです。
そしてやっと見つけた古い住所録には、ちゃーんと10年前の交友関係記録が残っておりました。
このおばあちゃまは5人の息子と1人の娘がいて、みんなに大切にされています。
入院していた時から、毎日誰かしかのお見舞いがありました。
この方は見た目も雰囲気もきれいな人だけど、このように美しく幸せな老人は何人いるだろうか?
と当時考えたものです。
娘さんがたまたま近くに住まわれているということもありますが、この「たまたま」という条件も、自身の思いや心が呼んでいるような気がするこの頃です。・・・・・
さて、初夏を思わせるような好天日、六浦という駅で待ち合わせて、娘さんの運転するベンツ(!)で葉山までドライブ。
日影茶屋の駐車場に車を入れて、茶屋の中庭を初めて見ました。
太い竹や笹の葉、池などがバランスよく配置され、いくつかの縁台には赤い布が敷かれ、そこで予約時間より早めに来た人たちが座って待ったり、散策したりしていました。
そしてまた、一つ忘却の彼方にファイルされていた古い記憶が蘇りました。
20代後半、お見合いした相手とここで食事をしたことがありました。
(ああ、あの時結婚していたら、今頃好きなことをやって左団扇の生活だったな。・・・・・・)
金銭的に苦しい今の生活とは、まったく逆の状況だったろうと思うのです。が、同時に
(だとしたら、私はきっと夫の権力をわが権力のように使った守屋自衛官の妻や、国費を使って酔い潰れ会見をした夫に「日本一!」なんて叫ぶようなバカ妻になっていただろうな。)
とも思うのです。
やっぱり、今の私でよかったのです。・・・・・・
さてさて、本題のランチをご覧にいれましょう。
まずは前菜の「白和え」です。
そして、メインのお弁当。
最後に、デザートの「杏仁豆腐」。
豪華な懐石お弁当は、一口ずつの小さなものばかりですが、食べているうちにお腹がいっぱいになります。
でも、私はランチを誰かと外食する時は朝食を抜いて望みますから、もちろん全部いただきました。(笑)
さらに、お刺身は“お友達”が「食べない」というので、私が。・・・・・ (つまり2人分のお刺身をいただいたわけですな。)
10年ぶりなのに、
「昨日会ってたみたいねぇ」
と“お友だち”にも言われた通り、長い間会っていなくても空白の時間を感じない人、っているもんですねぇ。
そういう友だちって、会っていない時間も、たびたび心の中で思い出している人なんですね。
やっぱり、心や思いは、時間や距離を超えるものなのだと感じました。・・・・・・
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