小学生の頃に、「家庭科」で波縫い、半返し縫い、全返し縫い(?)なんてのをやった記憶がある。
自慢じゃな・・・・自慢だが、この頃私は上手だった。
しかし、中学・高校と進み、授業で簡単な洋服を縫う段になると、ほとんど母がやってくれた。
母は家で洋裁をやって家計を助けていたから、いってみれば「プロ」だ。
慣れて手早いし、それに今になって思うに、母の性格が作品に表れると思うから、
「シャレてはいないけど、身体に合って着やすい服」だったのだろう。結構注文は多かった。
私の中学・高校の制服も、母が縫ってくれた。
そんなわけだから、生地の「キワ」1mmくらいのところを、まっすぐミシンをかけるなんぞ、お手のもんだ。 母はね。
そして、そのお陰で、私は縫い物が苦手になった。
高校の時の友だちは、自分たちで洋服を作ったり、オリジナルのキルティング生地でカバンを作ったりしていたが、私には驚きだった。
私の領域の中に「縫い物」や「洋裁」などは存在しなかったのだ。
それがどういうわけか、最近「雑巾」を作りたくなった。
今までは、古くなったタオルを折りたたんで雑巾にしていたが、やがてボロボロになってくる。
それでも“捨てるのが勿体無い”と捨てられず、さらにボロボロの部分を内側にして使う。
たまに訪れた母は、その雑巾を見るたびに飽きれ顔。
「・・・・・はぁ、よ~っくこんな雑巾を使ってるねっ。 捨てたらいいじゃない」
(ほんとは、こうやって折りたたんで縫っておけばいいんだよなぁ・・・・・・)
と、何年も思いつつ現在に到っていたのだ。
でも、人間って「時」が来ないとやらないもんだねぇ。
ってことは、「時が来た!」 ってことかい?
私は生地が薄くなっているタオルを何枚か選び、テレビを見ながら「波縫い」をすることにした。
そのうちに飽きてくると、「半返し縫い」。 たまには「全返し縫い」。
気分によって、糸の色を変える。 模様も変える。
そうすると、結構続くもんだ。
100円ショップで12色1セットになっていたミシン糸を、二重にして縫っているのだけど、これが刺繍糸だったら、もっと楽しいかもしれないと思う。 糸の色がもっとはっきりするもんねぇ♪
しかし、贅沢はいけない!(?)
ある物を使って工夫するのだ! (と、自分に喝をいれる)
だけど、実は密かに検討していることがある。
あの例の、“よりどり3つで¥10,500!” というカタログショッピングで、ミシンを買おうか? ってこと。
「デニム生地5枚重ねても縫えるらしいよ!」
それを聞いたウッチ-は、
「デニム5枚も重ねへん!」
と大笑い。
ん~、それもそうだ。
しかし、“掛け布団”は縫えるぜ・・・、きっと。