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クック姫のご機嫌
今回両親を訪れた理由は、1、クックに会うこと 2、心が疲れていたこと。

クック姫とは正月以来の再会で、滞在期間が短い割りには覚えていてくれたようです。
しかし、彼女のライフスタイルも少しずつ変化していて、微妙なズレも生じていました。
以前は車に乗ると吐いていたクック姫も、今はどこに行くにも
「あたしも行きたい!」
とピョンピョン飛び跳ねて同乗を催促します。

で、そりゃクック姫にそんなおねだりをされた日にゃ、目じりを下げて乗せるわけです。
しかし私が見ている限り、クック姫はいつも「ハァ、ハァ」言っているし、
あまり楽しそうに見えません。 きっといつも人と一緒に居たいのでしょう。

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私が家から出ていくと、幼い頃の記憶なのか、
すぐに鬼ごっこをしようと誘います。
私は裏の畑でよく追いかけて遊んだのです。 
でも数年前です。
今の私に「追いかけろ」というのは勘弁願いたい・・・・・・。

私に駆け寄るかと思うと、手前でハッ! と身を低くします。 “構え”の姿勢ですな。
あまり私はその場を動かずに追いかけてあげるのですが、私の周りをぐるぐる逃げます。
そのうちに興奮してくるのか、
「ゔぅ~・・・・・・」
と唸り声を発します。
「なんで唸るのぉ~?」
「グゥゔるぅ~・・・・・」
と大声で吠え出さんばかりの唸り声に私はシラケて、
「遊んで、っていったのはクックでしょ?」
と言って、私は家に入ることにしました。
彼女は私をジッと見て、お互いに気まずい空気が流れました。
(犬だからって、甘やかさないからね!)
と私は思っています。
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その後、何回か玄関を出るとクックがこちらを見ていますが、
側に行くと顔をそむけ、触ろうとすると唸り、ジリジリと後ずさりをし、
最後は尻尾を下げて怖いものに触られるように体を丸くしてしまいます。
私はなんだか寂しくて悲しくなりました。・・・・・・


29日に皆で志戸平ホテルに泊まりに行きました。 クックも一緒です。
彼女は最近、毎晩車で寝ているようなのです。だから、両親がどこかに泊まりに行く時も、
車に乗せて行って一緒にお泊りが出来るようになりました。
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母がクックの隣りに座り、私は助手席に座ります。
クックは母にも背を向けて座っていました。
しばらく経つと、私が名前を呼ぶとこちらを向くようになりました。
信号で車が止まっている時、
「クック、みんなで来れて良かったねぇ~」
と話しかけると、真ん丸い目で私をジ~ッと見て、鼻を寄せて来ました。
ああ、やっとご機嫌が直ったね・・・・・・。

ホテルについてからは、夕方と翌朝に母と私はクックと散歩し、新幹線に乗るまで1時間半ほどあった時間には、宮沢賢二記念博物館の周囲をみんなで散歩。
山を降りていくと素晴らしいお花畑の公園があったのですが、帰りは上り坂。
皆で息を切らせながら、久しぶりのいい運動をしました。

そして私は新花巻駅まで送ってもらい、新幹線で東京へ・・・・・・・・。

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一人でいる時間があるから、他の人(や犬)との空気の流れをより強く感じるのかもしれません。
こういう変化を感じられることは、幸せだと思いました。
by anrianan | 2006-10-02 07:29 | ■岩手県宮守村
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