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ちゃんっ!
ちゃんっ!_d0046294_12373341.jpg再放送の『子連れ狼』の前半30分だけ観ることが出来る。
というのは、バイトに出る日は11時に家を出るからだ。

ということは、バイトに出ない日は丸まる観ることが出来る。
なぜこんなことを書くのかというと、今更ながらハマッたからだ。

当時、子役の大五郎が可愛くて人気がある、ということを聞いた記憶はあったが、これほどまでに、しかも「今更」に、と出遅れた故の少し残念な気持ち。
ちなみに、彼は小林翼君といって1998年生まれの子役だ。

ちゃんっ!_d0046294_12381212.jpg
今日は再放送の最終回だった。
拝一刀(オガミ イットウ)と旅をする一子大五郎は、柳生一族に狙われている。
そして最終回だから、当然柳生のドンと拝一刀が対決し、柳生は倒された。
しかし、一刀も死んだ。

大五郎はその一部始終を見ているわけだ。
今までも数々の修羅場を乗り越えているから、大五郎もそんじょそこらの子どもとは違う。
多くの人の死に直面し、雨の中走って任務を遂行し、一人でジッと待つ。
武士の子として、歯を食いしばってたえる姿がドラマとはいえ、涙を誘うのだ。

ちゃんっ!_d0046294_12383374.jpg拝一刀が息絶え絶えになりながら最後の言葉を大五郎に残す時、
もちろん、私は滂沱の涙を流しながら観ていた。
(オイオイ、昼間からバカじゃないの?)
というもう一人の自分の声を聞きながら、
拝一刀の「ちゃんの魂は大五郎とともにある・・・・」と語る一言一言は
まさに “いかに死すべきか” という武士の魂の言葉であった。
これは「武士」というよりは、人間として現代にも通じる言葉だと感動していた。



さて、そういう親子関係から転じて現在は物に恵まれ、一見平和で、
生きることの意味を見失いかけている人間が多い。
戦後61年特集だらけだが、国のためにと死んでいった多くの人々を考えるとき、
なぜ、こんな国になってしまったんだ?!・・・・・・・ とやるせなくなる。

弟から「イラク派遣に行きたい」と聞いたとき、私は烈火のごとく怒った。
「こんな国のために命を捨てるな!」である。
その頃、死んだら見舞金1億円が出ると言われていた。
そのために「行きたい」と希望する自衛隊員も多かったと聞く。

「あんた、バッカじゃないの?! この政府が全員に1億円出すわけがないじゃない!
それに残された家族にとっては、1億円もらったって喜ぶ人間なんかいないよ!
私腹を肥やして、税金を無駄遣いしている政府なんだから、命をかける意味ないよ!
お父さんだってお母さんだって私だって、1億円貰ったって嬉しくないからねっ!」

久々の剣幕にタジッとなっていた弟と同僚君であった。


昔も今も、権力を持つ立場の人間いかんで、庶民の暮しが良くも悪くもなり、
必ず賢い人間が権力を持つとは限らないのだけれども、
日本人が長い年月の中で養ってきた精神さえも、
現代の物質主義社会の中では崩壊してしまっているように思えてならない。



    自分の生き様を、わが子に或いは周囲の人々に
                伝えていける人間が何人いるだろうか。





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by anrianan | 2006-08-17 12:45 | ■心・精神・魂
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