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同居人
“人”ではないから“同居人”とはいわないのだが、私にとっては花も虫も人間も命を持つという点では同じ地球生命体と思っているから、植物や動物に話しかける。

動物も植物も人間と同じように感情というものを持つのかどうかは分からないが(個人的には持っていると思っているが)、少なくとも空気の波動や波長を人間よりも敏感に察知すると思っている。
だから、私は花にも虫にも出会うと話しかけるのだ。

ある時は、私のお気に入りのガーゼケットにちゃっかりしがみついているカマキリ。
「あらま、こんなところに止まっているの? もうアタシ寝るんだけど。外に行って。」
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えっ?! 今からでやすか?! ここは居心地がよござんす……。
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とはいわれても、カマキリと一緒に寝る気にはなれない。
窓を開けて物干し竿ごと外に出すと、カマキリが止まっている裏側からポンっ! と指ではじいた。
優しそうなことを言うわりには、やることは冷たい。

ある朝は、洗濯ものを干そうと思ったら竿にカマキリが止まっていた。
一般的な物干し竿よりもずっと細い棒なもんだから、長い手足で必死に止まっているように見える。
「そんな所に止まってるのぉ?!」
「筋トレしてるんだす」(どこの言葉だ?  (^_^;)
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遊び心に溢れた私(?)はそーっと竿を回転させる。
逆さになったカマキリは、必死に竿の上に登ってくる。
私はまたそーっと竿を回転する。カマキリは上に登ってくる。・・・・・・
「文句もいわず諦めず、えらいねぇ、あんた」
「恐れ入れやす」

可哀想になって、やめた。


ある時は、『ミッションインポッシブル』のトム・クルーズのように、ひたひたと網戸を登ってきていた。
「ひょっ! いつの間にこんな所まで登ってきたの!?」
「どこまでも行けまっせ・・・・・・」
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こうやってこの家では、人間の私は繁殖しないのに虫たちは年々増えているように感じる。
このところ寒くなったので、夏の間毎日会っていたヤモリたちの姿をすっかり見かけなくなり、このカマキリ族も子孫を残してようやく姿を見せなくなった。
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一度カマキリの子どもたちが大量に網戸に止まっていたことがあり、私は蚊と間違えて、濡れ雑巾でザーッと拭き取ったことがある。
拭き取られなかった何匹かが逃げずにジッと止まっているのを不思議に思い、よくよく眺めると、なんとカマキリの幼子! なんだか可哀想になったことを覚えている。

蚊なら殺して良くてカマキリはいけないのか? と聞かれると、なんとなくそうなのだ。
・・・・・・だって蚊は血を吸われて痒くなるけど、かまきりは特に被害を及ぼさないし。



そして、南関東もようやく静かな冬がやってきたという感じがする。






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by anrianan | 2011-12-16 09:00 | ■とりあえず日記
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