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梶芽衣子「ミニトーク&ライブ」
11月4日にリニューアルした日比谷図書館の大ホールで、昨日19時から開催されました。

私は19時まで仕事。
最初開演時間を知って諦めたのですが、この日にシフトで東京に出てきているというのも縁だし、何といっても日比谷図書館は職場から大通りを挟んで目の前。歩いて一分、走って三十秒。
帰りが遅くなるといったって、たかだか一時間半。
そう考えると、こういう絶好のチャンスは二度とないかもしれないと思い、数日前にチケットぴあで予約しました。

予約番号176番。
(おお、結構危なかったじゃないか・・・・)
ということで、会場に駆け込むと200席はほぼ満員。
全席自由席だったので駆け込みの私は当然隅っこの一番後ろ、と覚悟していましたが、一人ならば結構ぽつぽつと空いているものです。
それに大ホールといっても200人で、こじんまりとした雰囲気はなんとなく居心地の良さを感じました。
以前渋谷にあったジャンジャンを思い出したのですが、そこをちょっと大きくした感じぐらいでしょうか。
私は左寄りの中ほどの席に落ち着きました。


私が知っている梶芽衣子さんは、『鬼平犯科帖』の“おまさ”や『八洲廻り・・・』の中での“姉さん”。
司会は共同通信の方で、この男性、いかにも梶さんの大ファンですというデレデレぶりで鼻の下が伸びきり状態。
それはいいのですが、このトークの中で初めて『さそり』とか『曽根崎心中』やCDデビューしていることなどを知り、先ほどまでYoutubeでそれらの作品や歌を観聞きしながら、ようやくと鼻の下伸びきり状態だった62歳の男性の心情が理解できた次第です。(^m^)


時代を先取りしているかっこいい女性、と感じました。
また、やはり人間には何か“分”というものがあるのだということをふと感じたり。
努力して目的を勝ち得ていくことは、過程として大切なことではあると思うけれど、やっぱり器というか、霊格というのか分かりませんけど、人間にはそれぞれに与えられているモノがあるのではないか、と感じました。・・・

「ライブ」というくらいですから、33年ぶりにリリースしたCDから3曲を披露。
さらに後半にも『怨み節』を含めて数曲。
矢代亜紀を思い出すほどハスキーでパンチのある声で、大人の女の落ち着きやさらっと感が加わって素敵でした。
64歳とは思えないほどにスラリとした体つきも若々しく、余分なものを削ぎ落としてスッキリした空気感は、彼女の生き方や生活そのものなのかもしれないと感じさせられました。

六月に階段から転げ落ちて救急車騒ぎとなり今でも傷が消えていないからと、昨日は黒いジャケットに黒いスラックス、髪を後ろにまとめてサングラス。
サングラスであの目元が見えないというのはなんとも残念でしたが、リズム感のある話し方や気風の良い人柄は非常に魅力的で、つくづくこういう風に年をとっていきたい! と心を鷲掴みにされた思いです。


とは言っても、現実を考えると一般的には、歳を経ていくごとに不要とされる女がまだまだ多い日本の社会。
女たちの努力が足りないのか、男たちが進化しないのか(できないのか)分からないけれど、こういう素敵な女性に出会うと、
(日本の女性も、西洋の女性たちと比べても全然イケテるじゃないか!)
と、なにやらキラキラした気持ちになれるものです。

ちょっと明るい光と希望と、そして励ましをいただいたような一時間半でした。・・・・・・


                           (※ご参考までに、梶芽衣子さんのブログはこちら)

                           (※そしてこちらは、英語版字幕付き『曽根崎心中』 Youtubuから)




これから、も一回『鬼平』のDVDを見ちゃお!(笑)
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by anrianan | 2011-11-23 15:51 | ■とりあえず日記
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