カテゴリ:■伝統と文化( 22 )
鴨居八幡神社の夏祭り
7月25日(土)と26日(日)に、鴨居八幡神社の夏祭りがありました。
子どものころは太鼓の音に誘われて、待ちきれないといった気持ちで山を駆け下りて行ったものですが、気づいたらすっかり足が遠のいていました。

今年は母が戻ってきたこともあり、久しぶりに行ってみることに。
鴨居八幡神社の神様は誉田別尊(ほんだわけのみこと)と素盞嗚尊(すさのおのみこと)、二つの神様が合祀されているそうです。
もともと鴨居は漁村だったので、お祭りではその名残をあちこちに垣間見ることができます。
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私は小学1年生の3学期に転校してきたので、お祭りの時に地元の子たちがイキイキとしている姿が、とてもうらやましく感じたものです。今でも覚えているのは、同じクラスの子とお祭りで会ったことがうれしくて、明日も来る? と聞いたら「来る」というので、翌日曜日は朝から、走って神社に行ったことです。その子と会えませんでしたが…。
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夏祭りは、そんな幼いころの思い出とともに、懐かしい人々に再会する場所でもあります。
特に、17年ぶりに帰ってきた母は今、親しかった友だちや街並みと出会う日々を楽しんでおり、このお祭りでも、ずっと会いたいと願っていた友だちと再会。
年月が過ぎ去ったことをつくづく感じる二人の後ろ姿……
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子どものころから知っているオバサンたちにとっては、子どもたちがオバサンやオジサンになっていることが驚きらしく
「あらぁ~、大きくなっちゃってぇ~!」
なんて嬉しそうに言うわけですね。 ええ、もう立派な中高年ですのよ……
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実は、ずっと会いたかったこのお友だちは、もうすぐ東北の施設に行ってしまうと知り、少し離れたところで母は目を潤ませていました。長年住み慣れた土地を離れる切なさや寂しさ、介護する側の気持ち、される側の気持ち……さまざまなことを考えると「涙が出てきちゃってしょーがないよ…」と。
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さて、心がうるうるするような一日目から夜が明けて、お祭りの2日目。
この日は、メインイベントである「お浜降り」があります。神社のお神輿と各町内会のお神輿が勢ぞろいして海に入るのです。
ということは知っていましたが、なんと私、7歳の時にこの地に移り住んでから、一度も見たことがないことに今回気づきました。今年は愚弟が町内会の神輿を担ぐというので「じゃ、見てやるか」ということに。
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神社の目の前は、道路を挟んで浜が広がっています。その浜に、大きな竹で斎庭(ゆにわ)が作られていました。夕刻から始まる「お浜降り」を、皆待ちわびています。
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写真では、人がそれほど多くないように見えますが、角度を変えるとすでに多くの人、人、人…。
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ほらね、……とはいっても、まだまだこの時は少ない。この後、どんどん人が増えてきました。
はい、白いワンコはクックです。その傍らに立っているのはおナカさん。

日が西に傾いたころ、大太鼓が「ドーン! ドーン! ドーン!…」となり始めました。大鳥居から、大きな榊の木や祭祀を行う宮司さんらが登場。浜はしんと静まり、その間、祝詞が奏上されているだろうことは、遠くの私にも分かりました。
さて、宮司さん方が退場し、斎庭が取り外されると、笛や太鼓が激しく鳴り始め、上下に大きく揺れるお神輿が出てきました。古い町順に出てくるそうで、まずは「宮原」。 おぉ! 褌がいるではないか! しびれるぅ~!
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ここで、動画にトライ。
雰囲気はちょっと味わえるかな?……



次々と出てくるお神輿を見て「一体、何台の神輿が出て来るんだい?」。愚弟が担ぐ神輿は一番最後に出て来ると聞いていたので、それまでにみんな飽きちゃうんじゃないの? なんて心配になりました。
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ところがどっこい、飽きるどころが益々盛り上がっていくではありませんか。
普段、町内会なんて無関心なのに、この時ばかりは「わが町内の神輿」なんて興奮している自分がおかしくなりました。
やっと「わが町内会の神輿」も登場。



結局、11の神輿(10町内+神社のお神輿)が浜と海を何往復もしながら浜を練り歩きます。
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神輿と観客が混然一体。浜全体が大きなエネルギーの渦になっています。
私はデジカメを構えながら、愚弟を探すも見当たらない…どこにいるんだぁ?……担ぐの、やめたのか?……(年だしねぇ…)  あ、いたいたっ!…… むふふふ…
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こちらが神社神輿です。担ぎ手が白衣を着てるんですねぇ。
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いよいよクライマックス、ちょうど目の前に「わが町内の神輿」がやってきました。
いいね~、あたしゃ若かったら一緒に担ぎたかったよ…



目の前で、神輿が浜と海を行ったり来たりするのを見ながら、私は過ぎ去りし年月を噛みしめ、二度と戻れない時間という不可思議の中で、過去と現在を何往復もしていました。
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太鼓や笛の音は鳴り続けますが、お神輿は何度も高く上げられて終了しました。 おつかれさま~!
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神輿と人の渦の中で「大丈夫だろうか…」と心配していたおナカさんとクックも無事でした。
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初めてのお浜降り、懐かしき人々との再会、そして別れ……忘れられない夏祭りになりそうです。

あの、7歳の夏祭りから何十年も経ち、変わらない風景と変わってしまう風景。どうすることもできないけれど、誰もが幸せで心豊かな人生を生き抜けますように……と、改めて願った2日間でした。

世界が平和で幸せでありますように… 願いを込めてポチッとお願いね!d(*´▽`*)
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by anrianan | 2015-08-05 11:22 | ■伝統と文化
お屠蘇を作る
お正月に飲む「お屠蘇」。
これはみりんやお酒に薬草を入れて作り、その年の健康を祈ります。

ということはずっと昔に聞いたことがあるのですが、今まで飲んだことがありません。
毎年元旦になると、日本酒をお猪口に注いで
「はい、おめでとう~!」
がパターンでした。

今年はたまたま日本薬師堂(品川)で、お屠蘇を作るワンデーセミナーを見つけ、喜び勇んで参加しました。
以前から“漢方”とか“医食同源”という言葉には弱く、
(お金があったら、薬膳料理や漢方医学を習いに行きたい・・・・・・)
と思っていましたが、今や先立つものがないので、せいぜい本を読んで独学しかありません。
しかし、独学というものはよっぽど大好きであるか、根気強くないと続かず・・・・・・ええ、そこまでは“大好き!”というわけではないんですねぇ、きっと・・・・・・。

という程度の好きなので、習いに行って人から教えてもらう方が手っ取り早い。
ま、手っ取り早く覚えたものは、手っ取り早く忘れる傾向もあるのですが、いずれにしろ、やっぱり長い間思っていたことは一度体験してみないと、死ぬ時に悔いが残りますから。(て、死ぬために生きているわけではござんせんが)。
とにかく、日本の伝統文化を学び、継承するためにもお屠蘇を作ってみたいわけです。

ということで、ようやく日本薬師堂を訪れるに至り、早めに行って時間が有り余っていた私は、遊園地で遊んでいるようにたっぷりとショップでひっかかりました。といっても、乾燥してある漢方の食材は、どれも中国産なので購入には至りませんでしたが。

さて、お屠蘇に入れる薬草は、
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これらは基本的なもので、ここに次の薬草を好みで追加して入れました。
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はい、私はもちろん全部入れました。
一つずつ薬草についての説明があり、砕かれた葉っぱや実を少しだけ舐めたり噛んだりしながら確認します。
甘めが好きな人は、甘草やステビアを多めに入れたり、フルーティーな感じが好きな人は陳皮(ミカンの皮)を多めに入れたりして、自分の好きな味にするわけです。
先生(西島紫さん)いわく、都会の人は甘めを作ることが多く、鎌倉など郊外の人はさっぱり系を作る傾向にあるとのこと。
「都会の人は、ストレスなどが多くて疲れているのねぇ、と思ったわ」
ですって。

私はといえば、やっぱり人生に疲れていますから(?)甘草をちょっと多めに入れました。(イカンゾウ・・・)(/_^;)
すべての薬草を合わせた香りは、もうたまらん! というくらいに心地よく落ち着く香りで、いつまでも器に鼻を突っ込んでいたいほど。 まさに日本の香り、あるいは平安時代からの香りに、いにしへの大和民族のDNAが呼び覚まされるとでもいうような感じです。
なんてことをやっている間に、お出汁やお茶を入れる小さなパック袋に詰めて、さらにビニールの袋に入れたら、このように紙で包みます。
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実際に、先生が作っていらしたお屠蘇の試飲などもしました。
私がイメージしていた薬臭い感じや紹興酒のような癖はまったくなく、爽やかなフルーツ酒といった感じでびっくり。
陳皮を多めに入れたのだそうです。
正式には、このような漆器に入れていただきます。
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ああ、こういう物を見ると買いたくなってしまう・・・・・・!
と心が鷲掴みされましたが、私は次に伝えていく子孫がいないので、このような高価な「物」は買ってはならず、ひたすら目で楽しむだけにします。 それでもセミナーが終わってお教室を出るときには、心がほっこりと温かく、幸せに満たされて、冬の寒さもなんのその!
まるで、プリンスホテルのイルミネーションも私を祝福しているみたいだわぁ~! なんちゃって・・・・・・
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6時半には家に着きましたが、日暮れが早い冬なので、すっかり8時ごろのような気分。
明日はお江戸に出ていく日(仕事)だし、早くお風呂に入って寝なければ・・・・と焦るものの、ビール(注:正確には発泡酒です)も飲みたい、お腹も空いている・・・・・・ということで、
(そうだ! 時短第2弾!)
と思いつき、私は食べかけのせんべいやチップスの袋とともに発泡酒、文庫本をお風呂に持ち込みます。
冬なので、お風呂もなかなか湧きません。
湧き上がるのを待っている間に飲んだり食べたりすると、お風呂に入る時にはすっかり億劫になってしまいます。
ね! やっぱり、なんでもワクワクしながらやる方がいいじゃありませんか。・・・・・・(?!)
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というわけで、こうして幸せな一日が幕を閉じました。

 今日は一週間ぶりの日記でオチはなし・・・・・・オチつかず・・・・・・。m(_ _)m

今日も幸せな一日になりますように・・・・・・ぽちっとお願いね。d(^o^)
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by anrianan | 2013-12-12 07:07 | ■伝統と文化
夏祭り
一週間前には参議院選挙、そして今日は夏祭り。

まずは一週間前にさかのぼると、
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ええ、これは午後2時43分ではありません。深夜2時43分です。
そして間違いなく、職場の時計です。
この後、4時を過ぎてオフィスを引き上げ、近くのホテルへ。翌月曜日の出勤から、一週間は長かった!・・・・・・

それなのに、たった一週間しか時間が経過していないなんて!・・・・・・と感じる矛盾。
あまりにたくさんのイベントがあったからなのか、それともホントに時間の流れが速くなっているからなのか、判断に迷うところです。

その“あまりにたくさんのイベント”については、おいおい書くことにして、まずはホットな話題「夏祭り」。
昨日と今日は、地元鴨居のお祭りです。
数週間前から練習する太鼓の音が聞こえてきて、それだけで心が弾むのは毎年のこと。

昨日、家の近くまで“わっしょい! わっしょい!”の声や笛と太鼓の音が聞こえて来た時に、通りまで見に出ました。
私が住む場所は山を崩して作った住宅街なので、比較的新しい場所です。といっても、40年以上は経ちますが。

だから、小学一年生でこの地に来た私は「よそ者」という感覚がどこかにあり、お祭りになるとハッピを来て、大人たちと一緒に盛り上がっている地元の同級生たちを、少し羨ましく感じたりしたものです。
けれど私が東京で働くようになり、そのうち東京に移り住み、再びこの地に戻ってくる間に、この町内にもお神輿や山車が登場するようになりました。
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なんとなく新しくてきれいで迫力には欠けますが、それでもこういう光景を見るのはいいものです。

夕方になり、訪れていた友人とお祭りを見に行くことにしました。
連れがないと、行きたくても独りで見に行く気にはなれなかったので、私も太鼓の音に胸をときめかせながら鴨居神社に向かいます。
神社の前は、地元「脇方町」、「北方町」、「宮原町」、そして「東町」のそれぞれ神輿と山車でごった返していました。
おおっ・・・・・、やっぱりどれも古くて大きくて、なにやら伝統と歴史を感じます。
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もともとは山下の海岸沿いは猟師町。
だから年季の入った男たちの顔は真っ黒で深いシワが刻み込まれ、体も筋肉で引き締まり、そりゃあ迫力があります。
しかし、神輿を担いでいる若者や女性たちは、それなりに今時で茶髪、赤髪、黄髪あり、女性はアイメークも色彩豊かに決まり、男女ともに野生的というよりは養殖されたという体つき。
それでも皆が高揚感に溢れ、地元の絆を感じるであろう祭りを楽しんでいることは、見ている私たちにもひしひしと伝わってきて、子どものころに羨ましいと感じた想いが蘇りました。
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神社の前には、茶色の羽織に白袴の年配男性がズラリと並び、宮原町の神輿と山車がその前に進み出て、神さまに挨拶をしているように見えます。各町内が順番待ちをしているようです。
そんな様子を見ながら、ああ・・・私は何も地元のことを知らなかったなぁ・・・・と感じさせられました。
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子どもの時以来、久しぶりに来た夏祭り。
一緒に来てくれる人がいる幸せを、しみじみと感じさせらたひと時でもありました。
その友人を近くのバス停で見送り、私は再び海を見ながら帰路につきます。
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神社からそれほど離れていないのに、風の向きのせいなのか、太鼓や笛の音はまったく聞こえません。
子どものころに歩いた通学路には、その時のまま静かな海の風景が広がっています。
お祭りから遠ざかる寂しさと、友人を見送った寂しさと、子どものころに嗅いだ同じ空気に包まれながら、懐かしさや平和に満たされた安堵感が同居している不思議な感覚でした。

小学生の頃から、
(東京に出たい! もうこんな田舎には二度と戻ってこない!)
と思い続け、その通り、東京に就職し、住み、夢を追って走り続けました。
中学生の時から憧れ続けたアメリカにも何年か住み、真冬のスコットランドではドラマのような感動を味わい、人生を2回生きたくらいのバラエティーに富んだ経験をさせてもらいました。
そして、二度と戻ってこないはずだったこの地に大病で戻らざるを得なかったわけですが、結局、今の自分が一番幸せかな、と思えます。

思う通りの人生にならない、と悩んでいる時というのは、何らかの欲によって、本当の幸せを知ることができずにいる時、という気がするこの頃です。

ええ、でも・・・・・・
「働けば働くほど生活が苦しくなるってどーゆーこと?!」
という俗世の難問は解決していませんけどね。

解決したら、あの世に還っちゃうのかもしれませんけどね。・・・・・・


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by anrianan | 2013-07-28 13:03 | ■伝統と文化
五色玉
節分祭のご神饌である丸いお餅と、五色のころころした甘い玉をいただきました。

ご神饌というのは神さまにお供えされたもので、お祭りが終わったあとは、直会(なおらい=神様と一緒に食事を頂くという意味)でお祭りに参加された人たちに振舞われたり、一緒にいただいたりします。

何年も節分祭に参加していない私は、ホントに久しぶりの五色玉。
これが本当においしくて大好きなのです。

丸餅は早速、野菜鍋に入れて今朝いただくことにしました。
そして、この五色玉はフライパンを温めてころころと転がします。
するとカチカチだった玉が柔らかくなって、この上なくおいしいのです。
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ほくほくしながら口に入れますが、
(あれ? もっとモチモチしていたような気がするけどなぁ・・・・・)。
昔食べたときの記憶を呼び戻そうとしますが、この頃はすこぶる信用できないわが記憶の数々。
ほんとにモチモチしていたのか、それとも私の感覚が「もちもちしている」ととらえただけなのか。・・・・・

もったいぶって一粒ずつ口の中に入れながら考えていると、ふと別の考えが頭をよぎりました。

きっと、この小さな砂糖玉は江戸時代や、もしかしたら平安時代ぐらいからあったのかもしれないのです。
なにしろ山蔭神道というのは、平安時代からの歴史を持っているし、その頃からの伝統を継承しているのですから。

とすると、朝廷で十二単を着ていた女性たちや、江戸時代の大奥の女性たちも、きっと食していたに違いなく、きっと、虫歯になるのはそういう地位の高い人々が多かったというのも本当の話。・・・・・・
今のように歯医者がいなかった時代は、虫歯になると歯を抜くしか手はなく、無理に抜いて死に至る人もいたとのこと。
ああ、歯医者がいる時代に生まれてよかったぁ。・・・・・・


などと、考えがちょっとあさっての方向に向かいながら、平成の世に生きる私は
(これ、どうやって作るんだ?)
と、やっぱり作り方に興味が湧いてしまいます。
  白玉粉が入っているんだろうか・・・・・食紅で色をつけているんだろうか・・・・。

いずれにしても、・・・・・・・
甘くておいしくて小さいから、後を引いてしまう。・・・・・・・困った。・・・・・・




神さまって虫歯にならなくていいわぁ~、と思うあちきに、ぽちっと今日もお願いね。(^_^)b
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by anrianan | 2013-02-19 08:23 | ■伝統と文化
“みそ桶”で検索したら
「味噌作りには木桶を使いたい」
と思っていたから、この際大奮発して木桶を購入することにした。

すでにその桶に味噌を詰めたことは前の記事でご紹介した通りだが、実はこの「味噌桶」が届く前に「ぬかみそ桶」が届くという事件(?)があった。

ことの発端はネットでの検索。
“みそ桶”で検索して出てきた立派な木桶。
散々迷った挙句、やっぱり“木の桶で味噌を作るとおいしいに違いない”ということが思い込みなのか本当なのか知りたくて実験する必要があった。(?)

やがて、
現在注文する人が多く、職人さんが作っている最中だからもう少しお待ちください、というメールが来た。
(ほぉ~、やっぱり・・・・・)
などと思いながら待つこと一週間、母が生麹を持ってくる21日の午前中に届くというお知らせメールが来た。
(やったー! タイミングバッチリ~!)

そして届いたのが、これ。
(おっきぃ~♪)
なんてワクワクしながら箱を開けると、中にはおが屑がぎっしり。   ああ、いい香り~♪
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そのおが屑を除けると蓋が現れた。  ああ、やっぱり木っていいわぁ~!
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そして箱から取り出して全体を眺め、ほれぼれと見入ってしまった。
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なんてステキ! 素敵! すてき!
と感動しながらそっと蓋を開け、中に入っていたA4伴の紙を取り出して説明書きを読み始めた。
すると!

な、な、なんと・・・・・“ぬかみそ用桶なので、他の用途には適していません。(味噌など)”となっている!

  「えぇ~っ!・・・・・・なんてこったっ!」

こんな大きな声で独り言をいったのは初めて、というくらいに思わず声が出てしまった。


(ま、・・・・でも“適してない”てことは“使えない”てことではないし・・・・・・)
などと考えるが、やっぱり釈然としない。
そこで一応「何が、どう、適していないのか」を知っておくのもいいだろう、ということで桶屋さんに電話をしてみた。

すると、木の材質や作り方などが違うとのこと。
味噌用の方が良い材質を使い、作り方も難しいようだということが職人さんの言葉の端端から伝わった。

ん~、困った・・・・・・。

これは明らかにサイト上での説明不足ではないか! と責めたくなる気持ちを抑え、まずは私が職人さんに電話をしていろいろ聞けばよかったのだと戒める。
何事も間に仲介が入ると、こういうややこしいことが起きるのだ。

とりあえず、その職人さんは
「今5kg用のミソ桶なら在庫あるで。すぐ送ってやるよ」
と言ってくれたので、仲介のサイトにメールで返品とその理由を書き、味噌用の桶と交換してもらえれば有り難いと記した。そしてめでたく交換とあいなり、返品の送料は余分な出費となったが26日に味噌用桶が到着したのであった。


さあ、今度こそ!
とぬかみそ用の桶よりも一回り小ぶりの箱を開けた。
(ぬかみそ用の時よりも“おが屑”が少ない・・・・・)
どうでもいいことにちょっとガッカリしながら、木桶を取り出す。
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やっぱり全体に小ぶりだが、縦長でキュッとしまっているという印象。
蓋を開けると、
「おぉ~! 内蓋~っ!」
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ああ、この木桶の感じ・・・・・・風呂桶も欲しくなっちゃうなぁ。
と、なぜか風呂桶と木椅子を思い出した。
だからという訳ではないのだけど、熱湯を桶に入れたら香りがもの凄く良くて、私はその上にジッと顔を当てて「スチーム美顔法」を行ってしまった。
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実は職人さんが朝電話をくれて、
「今日届くでねぇ。あなた味噌作るんでしょ。その前に桶に熱湯を入れて洗って。水はカビが生えるから・・・」
など、他にもいくつかの注意事項とともに教えてくれた。
熱湯を入れるのは洗浄の他に、漏れてこないかどうかというチェックもあるらしい。
一応熱湯を入れて調べているけど、あなたもやってみて、ということを言いたかったようだ。

雪が降ってあちきはまだ布団の中でぬくぬくとしていた8時半、パジャマのまま慌てて電話に出て寒かったのだけど、職人さんのお心遣い、有り難いことでありんす。・・・・・・
そうそう、おまけまでつけてくれたのですよ。
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えぇ~っ♪ まな板~!
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確かに「ミニ」であることを確認。でも、ミニでも何でも嬉しい~! 木のまな板、ほしかったの~!

ということで、今回お世話になった紅林(べにばやし)桶店さんをご紹介。(静岡県です)
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では最後に、もう一度“ぬかみそ用桶”と“みそ用桶”に並んでもらって、本日は終了。
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立てば味噌桶、座ればぬか桶、というくらいに、どちらも美しい。

こういう品を造る日本の職人さんが絶えないことを祈るばかり。・・・・・・




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by anrianan | 2012-03-02 11:36 | ■伝統と文化
「静物画の秘密展」 国立新美術館にて開催中
国立新美術館(六本木)はいわずとも知れた、故黒川記章氏が設計した波打つ美術館です。

今回のメインテーマは「静物画の秘密展」の“薔薇色の衣装のマルガリータ王女”を見ること。
ではありましたが、この美術館には2Fに、カフェ「サン・ド・テ ロンド」があり、3Fにはレストラン「ブラッスリーポール・ボキューズ ミュゼ」があるから忙しいのです。
友だちと11時に乃木坂で待ち合わせたら、乗り換え駅の渋谷で一緒に!

駅からは美術館直結出口になっているからほとんど歩きませんが、どうも裏入口から入るような印象です。
それでも、一歩入れば目の前に見えるガラスの壁は波打ち、天井の高さと空間の広がりに、ただいるだけでも気持ちがいい。
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11時を10分ほど過ぎた時間では、あまりお腹も空いていませんでしたが、
レストラン「ブラッスリーポール・ボキューズ」の1800円ランチを食べよう! 
という目的もあったので、まず下見に3Fへ。
入り口のメニューを見ると、『限定70食 1800円ランチ』と書かれていることを発見し、まずは絵画鑑賞の前に腹ごしらえをすることにしました。
円錐を逆さにしたような巨大なコンクリートのてっぺんにレストランはあります。
波打つガラス窓からは緑の木々が見え、燦々と降り注がれる光が影をつくり、幾何学的な木漏れ日という印象を受けました。

さて、1800円ランチの中味は、というと・・・・・・。
前菜なし、メインディッシュは牛肉の煮込み、デザート、パンはお代わり自由。

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これ、メインの牛肉煮込みです。
左上に見えるのがバスケット。このパンがバツグンに美味しかった!
外側カリカリ中はもっちり、というのはよく使われる表現ですが、中はもっちりというよりは「むっちり」という感じ。密度があって柔らかい、充実感を感じるパンです。

ところがね、このパンにつけるバターは別注文で500円。
一緒にいた友人いわく、「フランスのとてもおいしいバター」なのだそうです。
ま、こういう機会だから「半分ずつ食べようか」ということでオーダーしましたが、一人ではとてもデパ地下の輸入品に並んでいても、買う勇気はないだろうと思います。

デザートはブリュレ。(写真は取り忘れました)
直径15cmくらいの大きなお皿で出てきたと思ったら、厚さが薄っぺらっ!(笑)
でも、おいしかったからいいんですけどね。


ゆっくりランチとオシャベリで時間を過ごし、いよいよメインイベントの美術鑑賞へ。
油絵の静物画を、これほどしっかりと観たことはないのではないだろうか、と思いました。
銀食器と衣服や布などは、まるで写真のように見えるほど精巧に精密に描かれ、その臨場感にはただただ驚くばかり。
そして当然のことながら、描いた画家によって絵のタッチが異なり、「人物はこっちがいいけど、花はこっちがいい」などの違いも明確になってきました。

16世紀~17世紀の絵画には、宗教的な要素も多く、絵の構図や被写体に寓話のような意味があるのだということを知りました。
それにしても、あのつやつやしたブドウやもっちりとした白い柔肌のリアルさは、いつまで観ていても見飽きません。
青いドレスを着た3歳のマルガリータ王女の無垢で汚れのない様子が、絵を通しても伝わり、彼女のそれからの人生を考えると、なんとも複雑な気持ちになりました。
日本の武家社会と同じように、生まれながらにして彼女は嫁ぎ先が決まっており、毎年彼女の絵を描いて許嫁の元に送ったのだそうです。今回日本に来ているのは、この3歳の時に描かれた最初の一枚ですが、毎年描かれたものを並べて観てみたいと思いました。


さて、出口を出ると当然「ショップ」があります。
気に入った絵のポストカードを買おうと楽しみにしていましたが、どうもポストカードの「色」が濃すぎて、本物とのギャップが大きくて感動できません。・・・・・・
無料のチラシやパンフレットと一緒に置かれていた東京新聞特別号(1枚)の写真の方が、よっぽどきれいな色で印刷されています。私と友人は、両面のどちらかの写真を切り取ってもいいように、これを2枚ずついただきました。
そしてポストカードは止めて、記念にクリアファイルをお買い上げ~!
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ショッピングも済めば、やはり次は「カフェタイム」です。
絵画鑑賞は結構長時間歩いているので、気づかぬうちに腰も足も疲れてクタクタ・・・・・・。
さっそく当初の予定通り、2Fの「サン・ド・テ ロンド」に行き、入ると決めているのに、一応入り口のメニューを確認します。
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         (※ ↑ 3Fのエスカレーターを降りながら、2Fのカフェを望む)

パウンドケーキセット(800円)か、抹茶ラテとアイスクリーム2種のセット(季節限定)(900円)にするか悩みましたが、
「アイスクリームの種類を聞いてから決めよう」
という彼女のグッドアイデアに意義がある訳もなく、私は早速ウエイトレスさんに尋ねました。
「バニラと、(うんうん、そうだろうな) ストロベリーと、(ん~、どうするかなぁ・・・・) 抹茶の・・・・」
「あ、じゃあ、バニラと抹茶で!」
もうすでに私たちは、「季節限定抹茶ラテと2種のアイスクリームセット」に決めていました。(笑)

西に傾きだしているオレンジ色の光が、筋になって空間一杯に差し込み、優しくて静かな時間を満喫しました。
美術館の閉館とともに私たちも外に出て、来る時とは違った六本木の駅から地下鉄に乗ることにしました。

ちょっとしっとりした暖かい空気に肌を撫でられながら、
「こっちはどこに行くの?」
と私が尋ね、友人が教えてくれるという、私はまったくのお上りさん状態。
「ここを行くと、ミッドタウン?」
「ここがもうミッドタウン」
「ああ、そうなの!?」
「この中に色々ショップが入っているんだよ。通っていく?」
「行こう、行こう!」
ということで、久し振りに大都会を訪れた田舎の子はオバサンは、宝石のようにきらきらと輝くショーウィンドウをあちこち眺めながら、
(なんて東京って凄いんだ・・・・・・)
と、改めて呆然とするのでした。

d0046294_7441040.jpg豊かさに満ち溢れているこの情景は、これを見た人でなければ想像がつかないに違いない・・・・・・。
世界では飢餓で苦しんでいる子どもが一杯いるというのに・・・・・・。
公共料金を払えないようなお年寄りもいるというのに・・・・・・・。

私は頭の片隅を横切るさまざまな思いを封じ込め、今ここの空間にいることを感謝して、精一杯楽しもう、と思うのでした。
by anrianan | 2008-08-04 16:31 | ■伝統と文化
新国立美術館
久しぶりに心友と会うことになりました。
場所は新国立美術館。あの黒川記章さんが設計した美術館です。
彼女もまだいったことがなく、今開催されている「ウィーンの静物画の秘宝展」を見たかったというので、招待券を貰っていた私は、それはなにより! と、本日六本木まで出かけることになった次第です。


待ち合わせは11時。
ということで、9時には家を出たい私は、5時に起床して庭に水を撒くわけなんですが、どうしても枯れ枝の山が気になって燃やしたくなりました。

そこで、右手に棒(=焚き火をひっかきまわすため)と左手にシャワーという二刀流で、朝の限られた時間を乗り切ったのでした。
土の中に埋めて煙をあまり出さない焚き火法を行っていると、短期間に燃えないから、周囲が寝ている(=雨戸が閉まっている)内に、さっさと焚き上げることにしました。
早起きは三文の得、というわけです。 がはははは・・・・・・・
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そして私は9時に家を飛び出して、たっぷり遊んで、帰宅9時。
国立新美術館と催されている「静物画の秘宝展」については、明日アップする予定です。

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とにかく今日は久しぶりの都会で興奮したので、今は寝たい・・・・・・・。

それでは、おやすみなさい。・・・・・(-_-)zzz
by anrianan | 2008-08-03 23:14 | ■伝統と文化
七夕を飾る
予定通り、七夕の飾り付け。

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朝の家事が落ち着いてからやろうと思っていたのだが、やはり作った飾りが目に入ると気になるので、さっさと済ますことにした。晴れているから洗濯も増えて忙しいのに、それでも私は合間をぬって、テーブルに座って願い事を書く。
それも11個。
作った短冊は9つだったが、ふと思いついて紙人型を2つ、彦星と織姫として追加することにしたのだ。

しかし・・・・・・、

願い事を11個というのは、多いのだろうか? 少ないのだろうか?

3つぐらいなら容易に出てくるが、なかなか11個は出てこないものだ。
つまらない細々としたことはたくさんあるが、本当に自分が願いたいことなんて、3つあればいいんじゃないか? 
こういう時に分かるもんだ。

とは言いつつも、“下手な鉄砲数打ちゃ当たる” じゃないけれど、せっかく作った短冊だから、言い回しを変えて全部に書いておいた。


しばらくすると、思いがけずにおナカさん(母)から宅急便が届く。
米・大根・きゃぺつ・玉ねぎ・にんにく・ピーマンなどと共に、たぶん「道の駅」で買ったケーキも。

d0046294_1391848.jpg早速切り分けて、2切れ残して、ラップで包んで冷凍庫へ。
2切れはもちろん、私の口へ。

説明書きを読んでみれば、何とも分かりやすいではないか、原材料。
もっと細かく言えば、どこ産の小麦粉なのか、ってことも書いてもらいたいけど、とりあえず「手作り」であることは一目瞭然。 生産者名と住所も明記されており、値段は400円。
安いねぇ~!

食感は、かなり密度が濃くて歯ごたえがある。
決して一流パテシエのケーキとは言えないが、素朴で体に優しい気がする。


「発泡酒も2本入っていたよ」
電話で母に報告したら、(と言ったって、母が送ってくれたのだが)
「ぐふふふ・・・・、“お父さん、2本貰いますよ” って(心の中で)言って貰ったの」


ふふふ・・・・・・、ありがとね。
と心の中で私も二人に礼を述べつつ、今夜は2008年後期第1日目の祝いをしようじゃないか!(笑)

    すまないねぇ・・・・・・父ちゃん、後期高齢者医療保険で天引きされているっていうのに。

マモル君とおナカさんが居なかったら、この世に生れ出ることができなかった私だけど、未だに二人が居なかったら、あたしゃ飢え死にして生きていけないさ。・・・・・・



※今年の旧暦七夕は、8月7日。
by anrianan | 2008-07-01 13:09 | ■伝統と文化
七夕の飾りを作る
今日は月曜日。週初めの日だから、出稼ぎ先では忙しくなる予定である。
よって、今のうちにアップしておこう、ということで書き始める。(打ち始める?)


いよいよ一年の半分が終わる。
神社では「夏越しの祓い」が行われるところが多いだろう。
半年間に積もってきた「罪・科(トガ)・汚れ(ケガレ)」を掃除しましょう、ということらしい。
そのせいか、(いや、単に気候のせいかもしれないが)、体調を崩したり色々とアクシデントに見舞われている人が多いような気がする。
そういう私も、この土壇場に来て、好きでもない柿の葉を茶葉にしようと収穫していたら、虫に刺されて酷い顔になっている。
(顔が命~♪ なのに。) (← 雛人形じゃないんだからさ・・・・・・)
と鏡を見るたびに悲しくなるのだけど、これも考え方によっては「自浄作業」ととれなくもない。

前半、結構順調に来てしまったから(ビンボー族は変わらないけど)、これで相殺。
今年後半戦も順調なのである。いや、もしかしたら、これは「悪いこと」の先取りであって、途方もなく良いことが起こるのではないか?
とまぁ、なんだか楽天的に考えている私である。

とにかく、明日の7月1日には七夕を飾るのだ!
と、家にあった千代紙で飾りを作った。
何年ぶりだ? こんなことをしたのは。 幼稚園の頃を思い出すようである。

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千代紙の絵柄がイマイチ気に入っていないのだが、これは100円ショップで買ったものだから仕方ない。
細く切ってチェーンにつなげたものと「天の川」と呼ばれるものを作った。
ついでに、願い事を書く短冊も作っておこう。

  ・・・・・なんと、9枚も作ってしまった。 (作り過ぎではないか?・・・・・・)

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どういうわけか、小学校の時に好きだった男の子の夢を見た。
その頃ライバルだと思っていた女の子に、その男の子を取られた夢だった。

なんだか、私って、恋の負け癖がついているのだろうか・・・・・・。 
と、目覚めてガックリしたのだが、よく思い出してみると、最後には大勢の人たちと大きな輪を作っていて、彼は私の隣で手をつないでいた。

これを夢分析すると・・・・・・、

    手を繋いでいたのだから、まぁ、よしとしておこう。
by anrianan | 2008-06-30 08:19 | ■伝統と文化
茅の輪
週に1回金沢文庫へ仕事で出る。
京浜急行上りの快速特急に乗ると、横須賀中央の次が金沢文庫。約10分ほど。
当然私が利用するのは、この快速特急ばかりだが、数ヶ月前にたまたま「特急」に乗り合わせた。

特急というのは、止まる駅が増える。
金沢文庫の一つ手前の「金沢八景」にも止まる。
遠距離を乗らなければならない私のような人々には、あまり歓迎されない特急であるが、金沢八景の駅に着いた時に、私はふと
(降りてみようかな)
という気になった。

この駅から2-3分歩くと、八景島シーパラダイスなどに行く時に利用する「シーサイドライン」(モノレール)に乗り換えることが出来る。
私は結核を患った時に、シーパラの一つ先の駅になる「市大病院」に入院していたから、とても懐かしく感じる。
外出許可が出た時に、母と一緒にこの金沢八景駅まで来て、ダイエーに行ったことが忘れられない。

私の目的地は、金沢文庫と金沢八景のちょうど中間くらいに位置するから、歩いてもわけないし、こういう機会でもないと八景駅で降りることはないので、ちょっとワクワクしながら改札を抜けた。
そして、その時の散策が期待通りに楽しかったので、それ以来、特急が来るとちょっと心が弾む。


金沢八景駅を降りると、目の前には美味しいパン屋さんがあり、その道をまっすぐ進むと大通りに出る。
そこを左に曲がって50mほど進むと、左手に瀬戸神社がある。
以前、私の産土神社を調べたら、どうやらこの瀬戸神社だということが判明したのだが、それまで私はそのことを知らなかったものだから、一度も参拝をしたことがなかった。当然引っ越しの「ご報告」などもしていなかった。

そうなのですよ、知ってました?
引っ越す時には、その土地を納める神さまに(神社)に「ご報告」が必要なんですってよ。

こりゃいかん、ということで、入院中の外出でこの神社を訪れてご挨拶をしたのだ。


さて、そのご挨拶から10年以上経ってしまったわけですな。
そして、再び偶然にもその神社の前を通る機会が巡ってきたというわけだね。
昨日も特急がやって来たので、八景駅で降り、横目に神社を眺めながら通り抜けながら・・・・・・
(おっ! 茅の輪だ!)
歩きながら私の目に入ってきたのは、あの “茅の輪” だった。

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6月の夏越しの祓いに、この茅の輪をくぐると罪科汚れ(ツミ・トガ・ケガレ)を祓い、厄を祓うと言われてる。
これは山陰神道に出会って仕入れた知識。


(今年も山陰神道の夏越し祭には行けないから、ここで茅の輪を見せてもらえたんだなぁ・・・・・・)
私はちょっと感動して、10mほど歩き進んだ後、はた! と立ち止まり、クルリと来た道を戻った。

この10mの間に、
「あっ! 茅の輪だ! くぐりたいなぁ・・・・・・。」
「でも、一人でくぐるの恥ずかしいなぁ・・・・・・。」
と、つまらない羞恥心が心を迷わせ、素通りをしてきたのだけど、
「今を逃したら、今年は茅の輪をくぐれないよっ!」
という声が追っかけてきたのだ。

“今” を逃したら、次はないよ!

これは、最近の私にはかなりキーワードになっているから、恥ずかしがっている場合じゃないのだ。

私の後ろを歩いていたオジサンは、かなり驚いていたね。
私の顔をジッと見てたもの。

でも、私はズンズン戻って、鳥居をくぐる。
茅の輪を八の字にくぐって、賽銭箱の前に立つ。
財布の中をごそごそかき回したら、1つだけ5円玉があった。
(今時5円っちゅうのもねぇ・・・・・・)
物価高の時代じゃ、5円のお願い事なんて大したお願いはできないやね。

でも、5円は御縁っていうから・・・・・・・。
私はお金持ちじゃないから・・・・・・。
と都合のよい言い訳を付け足して、賽銭箱にポトリと落とした。


    ・・・・・・・・・。


なんだか手を合わせたらさ、
たった5円ぽっちだからと言う訳じゃないんだけど、お願いごとが出てこなかったのよ。

「ご無沙汰しております。今住んでいる地域の神社にもあまり行っていません」
と、まずはお断りとお詫びをしたら、
「この世に生まれて、今このように生きていて感謝しております。ありがとうございます。」
なんて言っちゃているじゃないのさ。

あれ? 
お金のことは? 男のことは? 


  もっといっぱいあったはずなのに・・・・・、お願いすること・・・・・・・。
by anrianan | 2008-06-25 18:42 | ■伝統と文化