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オクラとミニトマトだけ
出稼ぎに行く日は、なんとなく時間に余裕がない。
早起きすればよいのだが、その早起きが難儀なバイオリズムになっている。
ここ数日、残暑がぶり帰ってきていて、昼間のあの灼熱地獄と急激冷凍を思わせる冷房の繰り返しで、家に辿り着く頃には、何やら体の芯からぐったりしている。
それでも玄関前に着くと、虫の声や海を渡ってくる風に迎えらてホッとする。
そして、まずはお風呂、そして発泡酒、となる。
すると今度は、すぐにベッドに入るのは勿体無い気分になってしまい、テレビをつけたり、パソコンを立ち上げたりと遊んでいる間に、11時消灯にセットした電気がパチンと消える。
それでも更に、机の電灯をつけたまま、しばらくダラダラと時間を過ごし、0時近くなると、
(明日早起きできない!・・・・・・)
と慌て出す。そして、
(ああ、ベッドの中で本を読みたかったのに・・・・・・)
と思いながら、未練たらしく読みたかった本を持っていくのだけど、当然読む気力などない。

そして、次の日の朝へと私の生活は続く。
5時でも薄暗いと(天気にもよるのだけど)、完全に戦闘態勢を失っている。
結局、早起きをして「どーしても、どーしても! これをやりたい!」というものがないから、束の間の快感に流される。
また明け方見る夢が、それはそれは楽しかったりするもんだから、結局6時のNHKFM「バロックの森」が始まって、内心焦りながらしぶしぶ起きる。本当は、このバロック音楽を聞きながらウトウトしていると、最高の至福感を味わえるのだが・・・・・・。

ベッドから出ると、まず2か所の窓を開けて庭を見下ろし、地面の色をチェックするのだ。(いわゆる、問診?)(笑)
乾燥しているようなら水撒きをしなければならない、がここの所、地面は水気を十分に含んだ濃い茶色をしているので、ホッとしながら二階の階段を下りてくる。

洗濯機を回しながらコーヒーを入れて、合い間合間に庭を眺めているのだが、この時にあまり心をこめて眺めると、あれこれとやりたいことなどが浮かんできてしまうので注意しなければならない。
家に籠城する日は、一日中自分の好きなように時間を使えるからいいが、出稼ぎの日は時間にリミットがあるので、それまでに「優先順位」を考えて動かなければならないのだ。
会社で仕事をキャリキャリにやっている頃は、これが得意だった(と本人は思っている)が、“心のままに” 時間を楽しむことを覚えてしまった私にとって、これは苦手項目になりつつある。


 要するに、勝手気ままにするのが好き、っていうことなんだけど・・・・・・。



とりあえず、今朝も“採り頃の野菜はないか?” だけをチェックして、あれば収穫となる。

オクラとミニトマトだけ_d0046294_892654.jpg


で、今朝はこれだけ。

まるまったオクラは初めて。
     ・・・・・・・なんだか、ちょっと嬉しい。




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by anrianan | 2008-09-04 08:10 | ■家庭菜園
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