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幕末
四月歌舞伎のチケットは思いもかけず、天の神さまが私にくれたものです。

この日行けなくなった方が下さったのです。

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そういえば、『篤姫』が呼び水となっているのか、私は近頃「幕末」づいています。
八重洲ブックセンターでも、ターシャにフラれた私は結局、時代小説コーナーで、幕末に関係する本をつらつらと眺めていました。


考えてみると、明治天皇や幕末の将軍なんて人たちはほんの数代前の人たち、手を伸ばせば届きそうな近年の人たちであるように感じ、なんだか親近感を覚えるのです。


今回の四月歌舞伎では、
   一、将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる)
   二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
   三、浮かれ心中(うかれしんじゅう)
という演目だったのですが、一番目の「一、将軍江戸を去る」はまさに、徳川慶喜の話。
※詳しくは、松竹のHPへ http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/index.html


八重洲ブックセンターで、徳川慶喜の顔写真を眺めていた私は、
「なんだ、こんならっきょ顔だったのかぁ。 ほんとに嫌みな奴っぽいな。・・・・・・」
などと、何の関わりも無いのになにやら敵対心を感じているんです。(笑)
なんせ、小説『篤姫』びいきの私ですから。
小説の中の篤姫が感じたことに、同感・同調しているわけです。

小説も映画もテレビも、制作する人は別の人たちですから、それぞれ別モノの作品と考えた方が良いのだということは理解していましたけれど、よく “歴史から学ぶ” といいます通り、私としては、出来るだけ史実に近い方が良いと思うのです。
実際はどうだったのか? 真実は何なのか? という興味は、自然に湧き出しているものですし。
それに加えて、その作家の文章や作調が好きかどうか、ということだと思っています。
宮尾登美子さんの『篤姫』は、いいなぁ、と思います。

大河ドラマになって、どの本屋でも派手に陳列されるようになった気がするのですけれど、じゃNHKの大河ドラマの『篤姫』も素晴らしいかと言ったら、これはちょっと違いますね。
役者さんたちに云々はないのですけど、小説を読んだ後、脚本に違和感を感じるのです。
放映される回数も決められた中で、物語を完結させていくという制限があるのは分かりますが、作家さんが資料を調べて、あれだけ篤姫や登場人物にチャネルを合わせているわけですから、同じ端折るにしても、ニュアンスを変えないでほしいな、と思う箇所が多々あります。


歌舞伎の中の徳川慶喜は、小説で受けたイメージとは随分かけ離れているように感じました。
でも、人が死んだ後というのは、思い出す人によっていかようにも変化して、そのどれもが虚でありどれもが真であるのかもしれません。
ただ、その人物に会った瞬間に感じる印象や、写真からの感じるものというのは結構バカにならないものですね。
それにしても、徳川家でも次期将軍争いのために、何人も毒で殺し殺されしてきているのですから、考えてみれば業の深い家系だと思います。

そして、今のこの日本人壊滅状態は、戦後から始まったという人も多いですけれど、こうやって幕末の作品に触れることが多くなってくると、山蔭太古神道の太主がおっしゃる通り、
「明治維新が始まり」
というのも、納得できるのです。

規律や型があるというのは、抑圧や面倒臭さを感じる反面、物事の判断を行う時に一つの基準になったりもすると思うのですが、現在は「自由=やりたい放題」になってしまい、心の拠り所を失っている人が多いのではないでしょうか・・・・・・。




<おまけ>
「幕末」つながりの本で、えとう乱星著『総司 還らず』(ワンツー時代小説文庫)、稲葉稔著『竜馬暗殺からくり』(PHP研究所)をご紹介しておきます。

『総司 還らず』について、作者のあとがきから引用させていただきますと、
“敗者の歴史は蔭の部分・・・・(中略) 蔭の歴史は人伝えに生き残り、人々の願望や希望に色どりされて行きます。・・・・”
えとう氏の伝奇小説は、この部分を描こうという試みのようです。著者の最新刊です。

『竜馬暗殺からくり』は、竜馬暗殺事件の5年後という設定で、鬼木寛次郎という架空の探偵によって、政治的陰謀や新撰組の真実が浮かび上がるという時代ミステリーになっています。
1998年8月の出版で増刷はされていないようなので、興味のある方は今のうちに(古本でも)手に入れておく方がよいか、と思われます。

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by anrianan | 2008-04-09 12:12 | ■とりあえず日記 | Comments(2)
Commented by tomiete2 at 2008-04-09 17:48
早速、歌舞伎座からですね。・・・・
また、時代小説に大変興味があるようですね。・・・・
Commented by anrianan at 2008-04-09 18:27
★tomieteさん、
はい、久しぶりの歌舞伎座は、一人で行っても楽しかったです♪ (笑)
時代小説は“相変わらず” 興味津々ですよ!
数年前までは、まったく読まなかった時代小説なのに、今では本屋に行けば、時代小説コーナーから回ります。(笑) ここは「逆ハーレム」(オジサンばかり)です。
ハーレム・・・・・・・とはいいませんね。(^_^;)
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