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常磐ハワイアンセンター
最近は映画をやたら観たくて、テレビで放映される9時からの映画を観ることが多い。
テレビはCMが邪魔だけど、無料だから仕方が無いと諦める。
また、10時に就寝したい私としては、11時過ぎに寝ることになるからそこら辺が悩みどこだ。・・・・

昨夜は『フラガール』がテレビ放映された。

常磐ハワイアンセンター_d0046294_10163016.jpg私は中学二年生の冬に、家族で常磐ハワイアンセンターに行っている。
ドームの中は冬を感じさせない真夏の気温であることに驚き、ハワイアンダンスに感動し、浅いプールに飛び込んで、したたかに頭を打った思い出は強烈だ。
だから、あのハワイアンセンターが出来るまでに、ああいうことがあったのか・・・・・。
と裏話を知ることは、非常に感慨深いものがある。

松雪泰子さんや蒼井優さん、富司純子さんといった女優さんたちの存在感が強いインパクトで残った。
3人とも、男に殴りかかっていくような強い女じゃないか・・・・。

そういう女を “カッコイイ・・・・” と心を震わせながら観ていた私だが、そういう私も学生の頃は素手であろうと竹刀であろうと、対等に立ち向かっていく女だった。
いつから、こんな風に中途半端で腰抜けになってしまったんだろう・・・・・。
あの時のまま強い私であったら、何かを成し遂げられていたのではないだろうか・・・・・・。
などと、反省のような自問自答が湧いていた。

「女らしく」という日本の封建的な思想に、負けたような気もする。
所詮、親を乗り越えようとして、乗り越えきれなかっただけなのかもしれない。


“強い”と言っても、
「“ストロング”と“タフ”は違う」
と教えられたのは、アメリカに居た時に友だちになったキャンディーからだ。
要するに、腕力(肉体的)な強さと精神的な強さの違いらしい、と私は理解した。

昨晩の3人の女優さんも、たぶん、役柄ではなく素になっても、そういう強さを持っているだろうと感じさせられる。
以前、女優という職業は「男性だ」と、何かで読んだ記憶がある。
そりゃそうだ、経済的にも精神的にも自立をしていなければ生き抜けないだろう。

仕事の波もあるし、ホサれたら簡単にワーキングプア層に落ちるだろうし。・・・・・
恋愛、結婚、離婚を大胆に選択し、自由奔放に見えるけど、心に素直に従うとそれも当然だろうと思う。
人間の価値観は成長とともに、刻々と変わるものだ。
けれど、それに伴う苦難や寂しさや悲しさとも向き合わなければならない。
だから、私はそういう女性たちを尊敬している。


『フラガール』で感動した3人の女優さんはそれぞれ個性は違うけれどもタフで、慈悲の心を感じて、最後は私も涙しながら拍手をしていた・・・・・。

常磐ハワイアンセンター_d0046294_1017392.jpg


                     またハワイアンセンターに行ってみたくなった。
by anrianan | 2007-10-07 10:25 | ■芸術orエンターテインメント
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