先月に確か、私は紫蘇ジュースを作った記憶がある。
だから、数日前から何度となく冷蔵庫の中を探していたが、見つからない。
(気のせいかなぁ・・・・・・。)
そんなことはないのだが、こういう所は深く追求しない私だから忘れかけていた。
ひょんなきっかけで、やっぱり作ってあった紫蘇ジュースを見つけた。
その時、私は昨年漬けたすもも酒で割った焼酎を飲んでいた。
トロリと甘いすもも酒は、かなりの氷や水(もちろん、焼酎も)で割らないと甘い。
が、旨いんだなぁ~♪
気を良くした私は、
(別の果実酒も試飲してみよう!)
という気になった。
平成14年ごろから毎年漬けている
果実酒が、階段に並んでいる。
ということは、古いところで「5年もの」の古酒(?)があるということだ。
階段の下に立って、それらを眺めながら
(どれにしようかなぁ~♪)
ふと気になった小さめのガラス容器まで、階段を上る。
傍で良く見ると、・・・・・葉っぱだけ?
!
紫蘇ジュースじゃないか!
しかし、なんたること! 表面が厚いカビで覆われている。
うげ~っ!
でも「捨てる」なんてことは、私の頭にない。
おたまで葉っぱとカビを全部すくい上げて、それを鍋で煮立てる。
コーヒーフィルターで濾せば大丈夫! (に違いない・・・・・)
あったま、いい~!! (誰も褒めてくれないから、自画自賛)
でも、あの “コーヒーフィルタ” ってやつは、せいぜい濾せるのは3-4回なのだ。
その後は目がつまるのか、なかなか下に流れ落ちなくなる。
勿体無いがフィルタを2枚使ってやっと最後、あと50ccくらいで終るという時、私の「せっかち」が災いした。
たった50ccが、なかなか落ちない。
フィルタの中を掻き回すが、落ちない。
(あ、いいことを思いついた!)
と得意になって、ペーパーだけを持ち上げて、茶巾絞りのように静かに残りを押し出した。
あ゙っ・・・・・・!
ペーパーが破けて、僅かな残骸とともに落ちた。 落ちたぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・。
ピンク色の液体の中に、ささやかながらも白い浮遊物がフワフワと落ちていく。
(ちょっとだから、いいかぁ・・・・・)
(でも、カビだよなぁ・・・・・・)
・・・・・・・・・・。
どうして大さじ1杯ほどの残りを捨てなかったんだ!
どうして押し出してしまったんだ!
もう一度濾過するか、それともカビを飲んで免疫体にするか迷ったが、濾過することにした。
やはり1度目よりも、落ちていく速度が速い。
そして、最後はつまることなく流れ落ちた。
これを冷蔵庫に入れて冷やし、氷と焼酎で割って飲むと「止まらない、やめられない~!」。
(紫蘇は体にいいしなぁ~)
そして翌日も二日酔いにならないですねぇ。
調子に乗った私は、庭に大きく成長していた紫蘇をブチリ、ブチリと引っこ抜き、再び紫蘇ジュースを作ることにした。
一晩くらい水に漬けて置いた方が、アクが抜けるような気がする。
まだちゃんと調べていないのだが、昨年2回作ったうちの1回はエラク苦味があった。
さっと水洗いして作ったものだったので、きっとアク抜きができていなかったのだろう、と判断したのだ。
<追記>
紫蘇ジュースの作業を終えてから数時間経った頃、私は出かける20分前になってキッチンにやって来た。
もうお昼だったし、お腹が空いたから簡単に何かを胃に入れて出かけよう、と急遽決定したのだ。
すると、なんだ?! 紫蘇ジュース濾過作業をした流し台に、細かい蟻の大群が入るではないか。
ひぇ~! ちゃんと拭きとってなかったのぉ~! (← 自分に文句を言っている)
私は「蟻の大名行列」の道筋を見ながら、結局出窓や流し台に置いてあったものを全部避けて、洗剤を泡立てたスポンジで洗うハメに陥った。
時計を見ながらの「早回し」で動く。
こういう時、私の瞬発力は役に立つが、汗とアドレナリンが噴き上がるようで、その後は突然グッタリと疲れるのだ。
なんだか、マンガだよ。 アンタのやってること・・・・・・。