「フカヒレまん」と言っても、皆さん! 知ってますか?
本物の100%フカヒレまんと「フカヒレ
ぶたまん」があるのです。
フカヒレのみの「フカヒレまん」は、私が知る限り一店でしか売られていません。
それがここ、「江戸清」
(えどせい)です。
この江戸清も本店支店合わせて何店かありますが、
こ・こ・の・江戸清です。(笑)
見分けるコツは、形ですぐに分かります。
平べったい円形が100%フカヒレまんですが、ほかの「フカヒレぶたまん」は普通のブタまんと同じ形です。
値段は300円から450円とさまざまですが、本物100%フカヒレまんは500円!
正確には「金華フカヒレまん」といいます。(^.^)b
数年前に、心友と “コラーゲンが必要だから、フカヒレを食べよう!” ツアーで(?)二人で中華街にやって来て、あちこち食べ歩きながら巡ったのでございますよ。
「大世界」にはその時に入って、やはり「フカヒレ」求めて食べ歩きました。(笑)
さて、話を少し戻しますが、
金華フカヒレまんを食べ歩こう! と意気込んでいた私たちでしたが、当日はお持ち帰りの物しか無いというので、仕方なく「クルミ入りゴマあん」を半分ずつ食べることにしました。
なんと言っても、フランスカレーの後ですから・・・・・・。(?)
そして、またまた食べることに夢中になっていたら、
「写真撮らなくていいの?」
とストップが入り、慌てて残りの一口を撮影。・・・・・(いや、実際には3口くらいはありましたよ)
「おいしいぃ~♪ これを食べると、お茶を飲みたくなるわねぇ~♪」
と無邪気なエツコさんの言葉に、ドキリっ!
(ふ・・・む、これは無邪気さを装った「脅し」か・・・・? 男性にはこういう風にアプローチしなければならないのかもしれない・・・・・。)
などど密かに頭の片隅にメモをしながら、お茶屋さん探しが再開します。
一度、「ミカンを売っていたおばさんがいた道」に戻ってみよう、ということになり、そこから歩き始めて・・・・左になんとなく曲がって・・・・・見当たらない!
じゃ、また戻って・・・・・今度はこの道を・・・・・無い!
それじゃ、行ってない道はここだから・・・・・・あれ~!!!
そのうちに、どの道を曲がっても「さっき歩いた道」ばかりのように思えてしまい、完全にお手上げ状態になってしまいました。
ああ、私ってこんなに方向音痴だったのか・・・・・。
改めて愕然とし、気持ちは半べそ状態。
「期待をせずに無心になった時に見つかるのよ。無心、無心!」
とエツコさんが哲学的なことをいいます。
「恋と一緒ですね・・・・・・」
と私。
「・・・・・・・・。いいこと言うわねぇ。」
「私の恋は、完全に迷子になってます」
おほほほほほっ・・・・・! と高らかな笑い声は、明るい陽射しと人々の雑踏の中に吸い込まれて行きました。
そして、何気なく左へ曲がる道を見ながら
(ここはまだ歩いていないような・・・・・・)
と進んでいくと、
あ、 あ? あぁ~! これだぁ~! (;_;)
なんと、フランスカレーから約2時間以上が経過して、やっとそのお茶屋さんに辿りつきました。
その名も「悟空」。
まさにお釈迦様の手の上をさ迷っていたような気分になりました。
(蛇足ですが、私たちが案内されて席に座り、エツコさんの後ろの壁を見れば、・・・・そこにはお釈迦様の絵が掛かっているじゃありやせんか! なんてこった!)
ここは人気のお店らしく、大抵は満席です。
一階で予約をして、中国茶や台湾茶、そして茶器などが売られている一階で待つ、というのが通常のようです。
こりゃまた商売がうまいよねぇ~。 こうやって見ていると欲しくなっちゃうじゃないのよ。(笑)
2階の席に案内されて注文すると、一杯目はお茶の作法に則って店員さんが煎れてくれます。
ニ杯目からは自分たちで湯を足して、何杯でも飲めるというしくみです。
小さな茶器で香りを楽しんでから、別の茶器でお茶を味わうという所作が妙に好きなのです。
ここで私たちは、薫り高い中国茶が、まったく香りも味も無くなるまでお湯を注ぎ足しながら話し込み・・・・・・・・、なんと、日がすっかり暮れた元町・中華街には、天気予報どおりの雨が降り始めていました。
せめて帰り道は迷わないようにしよう、ということで、
私たちはとにかく、人が流れていく方向へくっついて行ったのでした。
・・・・・・めでたし、めでたし。