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たすけてぇ~!!
最近、鳴き止まないワンコ「大五郎」などを見ていると、
大人が子どもや動物に与える影響などをつくづく考えてしまうことが多い。


今でこそ、私と母は“親友”のように付き合っているが、
子どもの頃には、今だから笑っちゃえるようなケンカをよくした。

d0046294_13101137.gif3-4歳の頃(というと、大五郎の頃だ)、(^.^;)
私は「ディズニー」のシンデレラが描かれた目覚し時計を買ってもらった。
そして私は母に
「X時に鳴るようにして」
とお願いをしたのだと思う。

翌日、鳴らなかった。
よってその時間に起きそびれた。

別に会社に行くわけじゃないし、だからといって
どんな問題が生じていたのか、当時の幼い私の
心境を思い出すことは出来ない。
ただ、その時間に起きることが出来なかったということに、非常なこだわりがあったのだと思う。

「なんで鳴らなかったの?」
を繰り返し聞いた。
母は適当に答えたのだが、実の所、セットをし間違えたのではなかったかと思う。
そして、私は母のあいまいな解答に納得しなかったのではないか。
だから何回も何回も聞いて、ごねた。

母は閉口し、答えなくなった。 無視作戦に出たわけだ。

そうすると、より意固地になって私はごねまくった。
「ど~してぇ!」「なんでよぇ~!」「鳴るようにして、っていったのにぃ~!」
(関心をこちらに向けようとする“あのワンコ”のように・・・・・・)

台所に立って野菜を切っていた(?)母は、キレた!
「○※△X・?~▼*!!」
たぶん、「うるさいっ!」ってなことを言ったんだろうと思うけど、
包丁を持ったまま、こちらに向かってくる母の形相と勢いに完全にたまげてしまい、
何を言っているのか聞き取れぬまま、私は押さえつけられて包丁を頭に当てられた!!

ギャ~ッ! と泣きながら、
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・・・・」
「もう言わないからぁ・・・・・・・」
ゥワァーンと泣きながら命乞いをしたのだった。
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母の決めゼリフはいつも、
「お父さんに言うよ!」
すると、いかなる理由で怒られていたのかはまったく関係なくなる。
ひたすら「コワイお父さん」に知られることを恐れて、
「ごめんなさい。お父さんに言わないでぇ~!」
と泣き叫ぶ。
すると、今度は泣いてうるさいものだから
「泣くのをやめないと、お父さんに言うから!」
うぅぅ・・・・・・、と我慢して大五郎になる。

オイオイ、それは母上の都合による脅迫じゃないのかい? (^.^;)


そして、8-9歳になると私もますますもって生意気になる。
「なんでもすぐ “お父さんに言うよ” っていえばいいと思って!」
と言い返す。
いつからか、母はその脅し文句を使わなくなった。


母は非常に忍耐強いのだけど、その我慢のツケが10年前の「蜘蛛膜下出血」だった。
「耐える」という修行をしてきた人なのだろう。
その負荷がある日、絶えられなくなって爆発してしまった。
包丁を持ってキレなくなったけど、頭の血管が切れてしまったわけだ。


それからの母は、何かがすっぽ抜けたように変化した。
娘の私が言うのも変だけど、依存心が無くなり、よい意味で割り切りと諦めが早い。
私は未だに父にモノ申せないが、母は自分の意思をはっきり申し上げるようになった。
親子の依存が無くなった分、二人でいろんな事をぶっちゃけて話すようになった。
(いや、私の中にはまだ甘えが残っているのだけど・・・・・)

私は幼心に「包丁事件」はあまりの鮮明な衝撃で忘れられず、
人間の気質・気性というものは、一生かけてもそうそう変わるものではないのだ
と思えてしまう出来事なのであった。



母も私も同じ時期に死にかけて、二人とも「助からない」と言われていたのに、
順調に回復してしまったしぶとい母娘だから、生死は「寿命だ」と確信している。

母は頭の爆発以来、
「同じ人生ならさ、楽しく生きなくちゃつまらないじゃ~♪」
とより一層、楽天主義に拍車がかかった。

それに引き換え、私はまだ「なぜ生きるのか?」なんて考えている。
母の閾に達していないのは、齢のせいなのか、性格のせいなのか・・・・・・・。

「なぜ?」「どうして?」
と突き詰める性格も変わっていないようで、三つ子の魂百まで、である。


親と子は別々の魂なのだけど、親自身も気づいていない意識を子どもは感じ取り、
ある種の洗脳を受けて成長し、親と同じ人生を歩むことが多いと感じてきた。
そういう点では、父や母とまったく違う人生を送っている私は成功したといえるだろう。


    ん・・・・・・・、本当に成功なのだろうか・・・・・・・。(-_-;)

                                   (by 哲学者)
by anrianan | 2006-08-18 16:24 | ■とりあえず日記
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