<< 春の草取り祭り・・・・? 別に天気の話をしたいわけじゃな... >>
基本は親子の関係から・・・・
= 4月26日付東京新聞 =
精神科医・斎藤学 (さいとうさとる)さんの「本音のコラム」から


『根拠なき罪悪感』と題して

・・・(略)・・・・・・
人は根拠もなしに罪悪感を抱き、その大きさに見合った罪悪をやってのけるのだ。
あるのはまず「感」、ついで「行動」なのであってその逆ではない。
・・・(略)・・・・・・
人は自分に課された役割なるものを勝手に読みとろうとする。
ここから「根拠のない罪悪感」が生まれる。
子どもたちは親の期待を読みとり、その「読みとり」が勝手であることを理解しようとしない。 そして「親の期待」という幻想が生み出した罪悪感に苛まれる。
そして「親の期待が重すぎた」と恨む。

この際ハッキリ言おう。
たいていの親(異常者という例外はある)は子に期待などしていない。
せいぜい元気でいて欲しいと思うくらいだ。
何を間違えたか、自意識過剰な子どもが「普通」であってはならないと勘違いし、
普通であるくらいなら狂気でいよう、犯罪者でいようと考える。バカだ。





最近は低年齢の犯罪が増えている。
その問題点を解明しようとするコラムなのだと思う。

私はすべてを親のせいにするつもりはないが、やはり子どもは親の「期待」を読み取ると思う。親に喜んでもらいたい、という形を変えた子どもなりの親孝行だ。
ポイントは「親」が大人になりきれていないことや、親も未完成な人間であるということ。

現代の「物」や「名声」を得た者が勝組みで幸せ者という、親の無意識が子どもに伝わっているだけだと思う。
しかし、お金や物をたくさん手に入れたところで、どこか満たされない。 愛情が欲しい。
だから親も子も愛情をむさぼり合おうと四苦八苦する。

愛を知らない人間が、人に愛を教えることなんて出来るわけないじゃないか。


私も、時には「愛欠乏症」に陥る。
小学6年生の時に、母親に叱られて、「私なんて、この家に必要ないでしょ!」
と勇気を振り絞るように言った記憶がある。 台所で後姿のまま、母は愕然としたらしい。
そうやって、親も子も互いに学び合っていくのかもしれない。

だけど、その勝手な思い込みかもしれない子ども側の問題を解決するのに、
私は10年以上の年月を要した。

結局、自分で解決していくしかないのだけれど、その過程でさまざまなことが起こり、
人との出会いがあり、時に恋愛もあり、その時その時の悩みや問題を解決していく。
だから導き手との出会いは大きい、と今だからこそ思うこと。


低年齢の性犯罪が世間に衝撃を与えているが、あれは「大人たちの心の鏡」だ。
命の尊さや愛というものを教えられず、性行為を罪悪視する心の裏側を見つめられない
大人たちへの警告と思える。

やたら長寿になり、人口が増え、しかし出産率が低下し、大人が幼稚化している日本は
これから一体どうなっていくのだろう?


   ・・・・・・私には何ができるのだろう?
by anrianan | 2006-04-27 08:46 | ■一言いわせて!
<< 春の草取り祭り・・・・? 別に天気の話をしたいわけじゃな... >>