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散骨葬
今年の5月3日に執り行われた「散骨葬」のお話をしておきたいと思います。

父が亡くなったのは平成14年10月7日です。
それから早2年、遺骨を海に撒いてくれとの父の遺言に従いました。

なに、49日を過ぎても遺骨を置いておいたの?  
そうです、遺影の傍らに置いておきました。
ええ、気持ち悪くなかったですよ、父の骨ですから。

いろいろ手続きで疲れてしまった私は、今年の10月7日に行えばいいかなと思っていました。
ところが、4月に入っておナカさんが盛んに私をせっついたのです。
「やっぱり、お父さんの誕生日に(散骨葬を)しようよ」
と。 もう、うるさいなぁ……。

急遽、業者を調べ始めて何社かに問い合わせました。
そして、父が船乗りになりたかったこと、横浜で生まれ育ったことなどから、横浜のぷかり桟橋から出港する船にしました。下船後は、インターコンチネンタルホテルに入っているレストランで食事会、というコースです。お土産にパウンドケーキを焼いて、父の人生を写真と文章で綴ったパンフレットを作成して、参加者に持ち帰っていただきました。

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値段はピンキリです。
40万かかるというところもあれば、15万というところもある。
参加人数によって船の大きさも異なるので、それによって値段も変わります。

選択基準としては、値段が安く良心的そうな業者さん。
何を基準に選んだらよいのか分かりませんでしたけど、結局……勘でした。
結果、大正解でしたよ。(ここ→ 墓地ナビ

4月25日月曜日、2人の男性が家まで来て、厳かな雰囲気の中、丁寧に父の骨を粉砕してくれました。
オプション費用として5000円かかりますが、これは出張してきてくれることや手間暇を考えると、とても安く感じました。
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右側の若い青年は見習いで、今回初の粉骨作業とのこと。
額に汗しながら、まさに粉骨砕身。
懸命に作業する姿は純粋そのもの。彼らの姿を見ていて、父もきっと満足してくれているだろうと胸が熱くなりました。

火葬後骨ツボに入れる際、骨の量が多いので5-6回ほど潰されながらやっと入った父の骨。
粉砕する彼らにとっても、通常よりも重労働だったようです。(※下の写真は粉骨前です)
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機械で粉砕すると、ほんとに細かい粉になるのだそうです。
けれど手作業の場合、
「少々粗くなります」
と言われて覗けば、なるほど……、父が挽いていたそば粉のようだ。
父そのものじゃないか……

そして当日。
下の写真は船の中です。両親と一緒に暮らしてきたクックも乗船させてくれました。
ぷかり桟橋を歩く時と下乗船の際は、私が抱っこしていくことが条件でしたけど。
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写真では、私一人が粉骨を海に撒いているように見えますが、弟と二人で同時に流しました。
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その後、持参した花を海に流します。
前日、おナカさんと二人でわざわざ金沢文庫の花屋さんまで行き、選んできた花々です。
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そして、小さな鐘がテーブルに置かれ、一人一回ずつカーン! と鳴らして合掌します。
一通りの行程が済むと、もう一度、船は骨を沈めた場所をぐるりと旋回してくれました。
最後に、散骨をした緯度と経度が書かれた証明書をいただきます。

「本当はもっと沖に出て行きたかったんですけど……」
その日はなかなかの強風で出港できるかと心配していました。
「大丈夫です、父なら簡単に自力で出て行けますから」
そう言って父の人生を思い返し、船が湾内をぐるりと回って港に帰ってくる間、涙がとめどなく流れ落ちて止めることができませんでした。

独学と中国語学校に通いながらコツコツと勉強を続け、退職後は西安への留学を果たし、通訳の資格まで取得した父。 
毎朝、太極拳をやっていた父。
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野菜作りを続けながら、広大な土地での農業を諦めきれず、岩手に8000坪の土地を買ってしまった父。
毎年雪が降ると、得意げにブルドーザーを操作していた父。
怖かった父、厳しかった父、頼りになった父。
 
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今でもじっくり思い出すと涙が止まらなくなるので、なるべく思い出さないようにしています。

そんな父が、今でもおナカさんの前にはちょこちょこ現れるらしいのです。
そして、
「オレは、おまえを本当~に好きだったんだ」
と死んでから告白したらしいのです。

ほんとかねぇ……

おナカさんの夢の話にしろ幻想にしろ、笑っちゃうけどちょっといい話に思えます。
そのおナカさん、
実はこの日、起きた時から気持ちが悪い、腰が痛いと訴え、船の待合室にいる間に嘔吐。
結局、船に乗れずに帰ってきました。 そして、家でも再び嘔吐。

そうです、この夜から想像もしなかった日々が始まったのです……


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by anrianan | 2016-11-17 11:17 | ■とりあえず日記 | Comments(3)
Commented at 2016-11-19 19:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by anrianan at 2016-11-19 21:08
★2016-11-19 19:36カギコメさま、
ありがとうございます。とても励まされます。
Commented by 真理の探究者 at 2017-05-28 22:22 x
意思の強そうな、お父様ですね。
太極拳を経験されているなら、体内の気(エーテル体)を感じていたのでしょう。
骨は魂の媒介物なので、海にまくと、幽体のテリトリーが拡大して海外まで散歩が出来るので、喜んでいると思いますよ。

意思が強い方は魂がハッキリしていて、乗る器としてのエーテル体も認識していれば、強い幽霊となります。
お母様の前に何度も現れやすいと思います。
通常は遺伝的に近い子供に現れやすいのですが、お父様の気のパワーが強いためでしょうか、お母様に現れていますね。お母様は愛されていますね。

ブログ主さまも、何か悩みや願い事があるなら、祭壇の前でお父様を脳でイメージして祈願してみてください。
何度も繰り返すと、気パワーの強いお父様が助けてくれますよ。
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