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軽井沢の旅 -1-
基本的に、あまり「国内の旅」というものをしなかった私が、今年は2回目の旅に出ました。
旅などというと、菅笠をかぶって手甲脚絆で歩かねばならないような気がしますが、おともだちが車を運転するというのですから、私は助手席に座っているだけ。 
(ああ、楽ちんだぁ~! 座っているだけで、どこかに行けてしまうなんて、どこでもドアみたいじゃないかぁ~♪)
と思っているうちに、高速道路から脇道に逸れました。
「え? もう軽井沢?」
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「トイレタイム」
と言われて、ああそうか・・・・・・と納得しながら、ひどく長い間この“パーキングエリア”という場所を訪れていなかったことをしみじみ感じます。 つまり、車に乗ってなかった、ってことね。
「うわぁ~! なんだか、もうここで満足だわぁ~!」
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「ああっ! おやき! おやき!・・・・・・・」
今すぐに買わねばならない気になるほど、私のコーフンを誘うおやき。
トイレなどさっさと済ませ、買うべきか買わぬべきか、二度三度・・・・四度と店の前を行き来しますが・・・・。
(もうすぐお昼を食べるって言っていたしなぁ・・・・・・、でも「おやき」は食べなくちゃなぁ・・・・・・・)。
でも本場(信州)にこれから行くのだし、そこにはもっといろいろなおやきが売っているだろうから・・・と諦めました。
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その、お昼本番はこれです。
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いや、別にあげやきそばのソバだけとお茶というわけではありません。
これは、日本蕎麦を揚げたもので、とにかく後を引きます。
ええ、信州といえば蕎麦でございましょ。そして「蕎麦」と一口に言っても、各地それぞれの蕎麦がメジロ押し。

ということで、季節労働でお世話になる方で小諸出身の方がいることを思い出し、その方にいろいろと詳細を伺って“小諸そば”を食べることにしました。
「小諸そば! 私、よく食べますよ!」(新橋で)
と言ったら、あの“小諸そば”というのは店の名称だけで、蕎麦が小諸そばというわけではないのだそうです。
なんでも、「小諸そば」というゴロがいいから店の名前にしたとかで、
「それって詐欺じゃないですか?!」

とにかく、そんな話を聞いたら、なおさら本場の小諸そばを食べてみたいと思ったわけです。
すると、以前にテレビ朝日の『ゆうゆう散歩』で小諸編の特集があったということで、録画してあったDVDをいただきました。
ええ、そのDVDを見たら当然、その道筋を辿ってみたくなりました。
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ということですから、お蕎麦は、加山雄三さんも食べた「そば七」で食べることにしました。
ジモティー(地元)の方のお話では、「丁子屋」というお店が古くからあるとのことで、きっとそっちのお店もおいしいのだろうと悩んだのですが、・・・・・テレビで見てしまったお店に行ってみたい・・・というミーハー・・・・。

でも行った甲斐がありました。
見てください、この天井!
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天井がどーした、といわれると、ええ・・・・・・つまりは建物が古いから、タイムスリップしたような気分なのです。
昔の建築物がそのまま使われており、この天井の穴(煙突?)の下に囲炉裏があったそうです。
首の運動になるほど、上を見上げたまま四方八方を眺め続けました。
こういう建築物は、国が守っていかなくちゃいけないよなぁ。・・・・
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そして、注文を聞かれてようやくメニューに目をやり、
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「えっ! 石臼びきそば?!・・・・・・・」
(しかも「うんまい」と書いてある・・・・・・・)
こりゃあ・・・・・・、いくら貧困層の私でも、今を逃したら一生食べられないかもしれない! ということで、当然“うんまい石臼びきそば”にしました。 
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向かって左端の白いつゆが、そばつゆです。
これはこのお店特製の、辛み大根のしぼり汁。 ええ、辛かったです、期待通りに。
もともと私は、そばつゆに大根おろしを入れて食べるので、大根おろしのないそばつゆなんて考えられません。
え? でも、ここにネギと鰹節と味噌っ?!・・・・・ 付け合せに、じゃがいもと味噌! 
(おぉ、これが信州みそか・・・・・!)

小諸そばは歯ごたえがありますが、話を聞いて想像していたほど固くはなく、マモル君(父)の打つ蕎麦に似ていると感じました。 ええ、みんなが父の蕎麦をおいしいというのですが、本当においしいのかもしれない・・・と、初めて思いましたよ。

お店を出ると脇には、骨董屋さん。(箪笥が屋根に乗っかっている!)
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江戸時代を思わせる古い造りの店が並ぶ向こうに、見慣れた近代ビルの「つるやホテル」。 
なんだかガッカリします。
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さて次は、ワインの産地でもあるのだから、とまんず(先ず)ワイン工場に向かいます。(^_^;)
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どうせなので工場見学ツアー(ものの30分ほどです)もしたのですが、ちょうどブドウが発酵している時期という絶好のタイミング。 周囲は甘く芳醇な香りに包まれていました。
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上等モノは、この後木樽で寝かせるのだそうです。
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見学の後には必ず「試飲会(買い?)」というものがついているものですが、運転手は飲めないのだから、私も今日は我慢しようと思っていたら、
「二人分、頑張って!」
なんて言われるものだから、じゃあ・・・・・・仕方ないか。
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仕方ない、というよりは、試飲に没頭しております。・・・・・だって、今夜飲むおいしいワインを調達するためにも・・・。
・・・・・・使命感ですよ、使命感!

この後は、近くの日本庭園「万酔園」を散策。 
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小雨が降っているので、人がいません。 これはこれでよし。
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さて、再び小諸を抜けて軽井沢へ向かう途中、その小諸銀座を抜けるところで、なにやら古めかしい建物(私好み)を見つけ、思わず車内からシャッターを押しました。
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「旧小諸の本陣」と書かれた向こうに、「重要文化財」との文字を見つけ、なにやらホッとしました。 
こういう物は遺してほしい、とつくづく思います。
そういえば、ここはちょっと前まで(50年ほど?)病院として使われており、そこで生まれたという話を、小諸出身の方に聞いたことを思い出しました。
こんな場所で生まれるなんて、なんだか羨ましい・・・・・・。
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さて、ここはその小諸藩のお城跡です。
通常、お城の下に町が作られて「城下町」と呼ばれますが、この小諸城は町よりも低いところに建てられた、
という話を、すぐ後から来たツアーのガイドさんが話していました。
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職場にも“城好き”の人間がいますけど、こういう歴史を感じる大きな建築物を間近に見ると、私も城好き人間なのかもしれないなどと感じます。 どれだけの人間がかかわり、その一人ひとりに人生のドラマがあったのだと思いをはせるだけで、壮大な時空間を生きているのだ、と不思議な気持ちになります。
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このトンネルの向こうに、大門があるのだそうです。
大正門とこの門の間に、鉄道が通ってしまったんですねぇ・・・・・・。
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現在は、城跡が公園になっており(「ゆうゆう散歩」で知った)、その公園の中には弓道場もあります。
(ここだ、ここだ、「ゆうゆう散歩」にも出ていた!)
ちょうど、弓を射るところだったので、私たちも静かに見つめます。
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こちらが的。 ・・・・・・残念! (先ほどの一本は当たっていたのに)。
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弓道でも心が静まりますが、小雨が降っているせいか人が少なく、この公園内が凛とした静けさに包まれています。
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その中で目についた、恐竜の足!・・・・・・と思えるような、木の根元。
近づくと、さらに爪を伸ばした大きな恐竜の足に見え、その足周りはかなり太い。
まるでこの公園の護り神のように思えました。

スコットランドのフィンドホーン共同体という場所でひと冬を過ごしたことがありますが、その時に訪れた原生林を思い出しました。人があまり踏み入れない原生林では、言葉を発することを禁じられます。ただ黙って雪を踏みしめて歩み、大きな樹に手や背中を当てたり、抱きつく人もいたりして、各々が木と対話をするのです。
私はこの恐竜の足元に、畏怖の念を抱きつつ近づきました。
ごわごわした樹皮に手を当てて、これからもこの地の自然が護られますように・・・・・・。心の中で念じました。
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さて、それから展望台に行ってみると、城上町のはずだったのに、いつの間にか城下町になっていてビックリ。
敵から攻められにくい地の利を活かして建てられたお城だったことが、ようやく分かりました。
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まるでNHKの歴史ヒストリーの案内役になったような気分で公園を出ると、そこは新橋の駅前。
あ・・・いえ、違います、ついついSL機関車を見ると、新橋の駅前広場にもSL機関車があるものですから、なんとなく見慣れた風景に思えてしまいます。
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あ~、旅をするとなんだか盛りだくさん! ようやく本日のお宿です。

はい、これはお宿までの地図です。・・・・・なんと、バンガローに泊まるんですねぇ。
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森の木立を抜けると、そこには質素な佇まいのバンガローが。・・・・・・
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な、なんだか・・・・・・ここ、泊まれるのかぁ? と心配してしまうような外見。
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ところが、そこに私たちを待っていたのは、温かくオレンジ色の照明で包まれた木のぬくもりと、てるてる坊主。
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寝室の方を覗くと、そこにも暖かい灯が。・・・・・・
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かなり肌寒かったので、十分に温められた部屋の中に入って、これまたフィンドホーンを思い出しました。
北端に位置するフィンドホーン共同体では、バンガローかキャンピングカーに滞在します。
私のように期間限定滞在の人がほとんとですが、中には住民もいます。彼らのバンガローは木のぬくもりで囲まれ、厳寒の外から薪ストーブで温められた室内に入ってくると、それだけで安堵感と平和な気持ちで満たされるのです。
そんなことを彷彿とさせるバンガローで、懐かしさと感動でいっぱい。 言葉になりませんでした。
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こちらも木のぬくもりいっぱいですが、ここは夕食のために来た「アトリエ・ドゥ・フロマージュ」という、チーズ料理がおいしいというお店です。
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これは前菜。 野菜をチーズに突っ込み(お下品な表現で失礼)、チーズフォンデュのようにして食します。
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この他に、ホエー豚のソーセージオーブン焼きやきのこピッツァ(皮は薄くてパリパリ)、最後にチーズカレーなどを、ワインとともに胃の腑に流し込み、二人とも妊娠6か月くらいの腹になってバンガローへ戻りました。
うぅ・・・・・、腹もいっぱい! 胸もいっぱい! 幸せ過ぎて、眠れない・・・・・・・。
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というわりには案外あっさりと寝てしまいましたが、こうして軽井沢の夜は更けていきました。

翌日の二日目は、またまたビックリ玉手箱! へ続きます・・・・・・。

おいしい食事は、すばらしいS〇Xに匹敵する、と聞いたけど・・・・・・、
まったくホントだね! に、ぽちっとお願いね。d(*^m^*)

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by anrianan | 2013-10-30 14:55 | ■とりあえず日記 | Comments(2)
Commented by 銀の小鈴 at 2013-10-30 21:54 x
助手席に乗って軽井沢に!
なんてすてきなドライヴなんでしょう~

二日目の玉手箱も早く明けて~~
最後の写真の笑顔がすべてを物語ってますね!
Commented by anrianan at 2013-10-31 07:06
★銀の小鈴さま、ありがとうございます!
軽井沢へは20代前半に一度、友人と行ったことがありました。
でも電車での旅でしたので、行く場所が限られ、その時には小諸を諦めた記憶があります。
今回は念願かなって小諸そばを食べ、バンガローの宿泊も想像以上に感動でした。
私は海に近い場所に住んでいるので、山並みが見える風景や(東北もそうですね)木立に囲まれた場所がとても新鮮で、心身が喜ぶような感じがします。
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