<< 霧の朝 晩秋の恋 >>
幸せの尺度
暖かい。
冬になると家の中に差し込む陽が長くなるので、窓辺にいるとぽかぽかして眠くなる。
家篭りが長かった時期、一日の大半をこの場所で過ごした。
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今も休みの日はパソコンをこの机に持ってきて、ここでほぼ一日が終わる。
とはいっても、太陽の移動に伴って私も二階に移動したり、キッチンに移動したりするのだけど。
ビンボー族だといいながらパソコンを持ち、さらに無線LANという文明の恩恵に授かっているのだから、何を基準に貧困層というのか分からない。

一般的には年収であったり、どれだけ便利な生活をしているかということで比較するのであろうけど、それで幸せ度が判るわけではないと思っている。
たぶん、これを見たら人さまは、私をかわいそうと思うだろうといつも思うのだが、私は可笑しくてニヤリとしてしまう。
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これは、崩れかけているベランダ。
長年風雨にさらされて、台風が来るたびに木材が一枚、二枚と剥がれて飛ばされていっている。
木が腐っているから、いつ崩れ落ちるのだろうと見るたびにひやりとする。・・・・・が、
(崩れるときって、ガガガガーッ! って音がするのだろうか?)
その時の私はどんな反応をするのだろうか? どこの部分から剥がれ落ちるのだろうか?・・・・などと、なにやら妙な期待感があるのはなぜか。

大概の人は滅多に体験しないであろうことを、私は体験するかもしれない・・・・というワクワク感がどこかにある。
この気質が過去の人生を波乱万丈にしてきたのだ、と反省する一方で、体験しないよりは何事も体験した方がずっといいに決まってる、と思っている自分もいる。
なぜなら、いつかは必ず死ぬのだし、死んであの世に持っていけるものは体験した事とその時の思いだけなのだから。


話はベランダに戻るけれど、このベランダのほぼ中央部分には、こんなものが付いている。
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分かるだろうか、外側の部分に鉄の棒が伸びている。
これは、アナログテレビのアンテナだ。
アナログテレビ時代、アンテナが一度折れて2年くらい見ない時期があり、その後知人がこのアンテナをつけてくれたのだけど、今度はテレビが壊れて再びテレビ不在の時期がやってきた。
今やテレビはあることが当然の家電だけど、地デジなどというものが強制的に施行され、テレビを買わねばならない上に電気料金のほかに月々の料金も発生するということを知り、私はバカらしいのでテレビを止めた。

そうなると、このアンテナは不要である。
けれど、これを外すことができず放置していたら、これが強風のたびにゆらゆら揺れる。
ゆらゆら揺れるたびに、ベランダがより軋む。・・・・・こうして崩壊へ加速しているわけである。

それでも“そのうちに何とかなるだろう”(=ま、ベランダが崩れるか・・・・誰かが外してくれるか・・・・・)などと楽観視しながら、隅っこに布団を干すわけですな。
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ああ、この光景を見るといっぺんに幸せになる。
夜、布団に入るとホワァ~とするのだ。

(ベランダが崩れ落ちたら、その時に対策を考えればいいさ。それまではホカホカの布団に寝れるもーん・・・・)
と心底思えてしまう私って図々しくなったのか、それとも単なるお気楽で怠慢な人間なのか。・・・・・・


いずれにしても、津波ですべてを流されてしまった人もいれば、未だ仮説住宅の人もいる。
仕事が見つからない働き盛りの人もいれば、住所不定で野営(?)の人もいる。
放射能を浴びながら、その仕事さえも失ったら生活ができないと死に向かっている人もいる。
経済大国3位といわれ、電子辞書だのインターネットだのと世界の最先端をいっているように見える国の中で、まるで戦後の生活のような人たちがいるのだ。(しかも増加している)。
一体、どーなっているのだ? この国は。
何が幸せなのだ?

離婚して子どもを育てている友達が、
「(世間は)私を不幸視するのよ。不幸だと決めてもらいたくないわ」
と言った。まったく同感である。
彼女は美しく、経済的にも精神的にも自立していて仕事もできる。
子どもにはちゃんと教育を受けさせてもいる。なぜ不幸と決めるのか。

まだまだ日本は成り上がり者の意識なのだなと感じてしまうのだ。
男性社会であるから、だろうか。・・・・・・・
結婚していても不幸な顔をしている人が大半だし、子どもがいても老後の介護をしてくれるとは限らないのに、何を根拠に「幸せ」だと思っているのか。

その答えを見つけた人が本当の幸せ者なのだ、と思う。


申し訳ないけど、私は今“無敵の幸せ”を感じている。
  だって今夜はホカホカの布団に寝れるんだも~ん ♪





明日も幸せでありますように! 一緒にぽちっとお願いね。(*^。^*)b
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by anrianan | 2012-11-04 13:33 | ■とりあえず日記 | Comments(4)
Commented by tomiete3 at 2012-11-05 17:36
大邸宅に住んでいると・・家を守る事にも金が必要ですね。

早めの手入れで経費を安くして置いたが…と思いますが・・・あら~~またいらないおせっかい・・
Commented by anrianan at 2012-11-05 21:00
★tomieteさま、
いつもありがとうございます。
仰るとおりなのです、けどねぇ・・・・・生活保護費や年金需給者よりも低い収入が4-5年(かそれ以上)続いたでしょうか。・・・・・貧困層というのはこういう状態なのでございます。でも、住む家があるだけ私は、上流貧困層ということでして・・・・・・。(^_^;) ホホホ…
Commented at 2012-11-07 12:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by anrianan at 2012-11-08 21:15
★2012-11-07 カギコメさま、
こんばんわ。・・・・・こんなに素敵なコメントをいただいていたのに、見逃していました。
お返事が遅れてすみません。m(__)m
「幸せの・・・・」のシリーズ化、いいですね! 考えてみます。 と言いつつも、いざ考えるとなるとなかなか出てこないものですね。わざとらしかったり、こじつけた感じも嫌味ですし、・・・・・やっぱりフト浮かんだ時が、正しい時なのでしょうね、きっと。(何が「正しい」のかもよく分かりませんが)(^_^;)
天照大神というのは太陽ではないか、と思ったりします。あま(天)を照らすのですから。(笑)
太陽をアラーと崇める宗教もあるし、それぞれの道は違えど、どの民族も太陽を生命の源とか、かけがえのない(神のような)存在としてとらえ、行き着き先の大元は同じなのではないだろうか・・・・などと思ったりします。
いつも素敵なコメント、ありがとうございます。大きな励みになっています。
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