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カルメン
瞬く間に時間が走り抜けていきます。
こうして再び「忙しい時間」が訪れてみると、いつも、一瞬一瞬、“未来”を考えている自分に気づきます。
“今”ではなく、“過去”でもなく、これから訪れる未来のことばかりを考えるのです。

といっても、大げさなことではありません。
明日出かける時間、その前にやること、そのために起きる時間、そしてそのために寝る時間、その前にやること・・・・というように逆算して数珠つなぎの時間割ができあがり、追いかけられるように動いて、気づくと時間がどんどん経過しているという具合です。
(ああ・・・、もう老後だと思っていたのに、・・・・・また現役が戻ってきたのね・・・・・・)
なんとなく嬉しく感じられ、与えてもらったこの時空間を大切にしたいと思うのです。


さて、今日と明日は、神奈川県民ホールで首都オペラが開かれます。
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土曜日と日曜日は配役が違うので、両方鑑賞するとその違いが分かって面白いです。といっても、なかなか両日観るという人はいませんが。

私は毎年、このお手伝いをすることが恒例となっています。
その特典としてゲネプロを観ることができ、昨夜は夜からの部(日曜日のキャスト)の舞台を鑑賞しました。
『カルメン』は耳に馴染んでいる曲も多いのですが、考えてみるとストーリーは知らなかったことに気づきました。
カルメンは激しい恋の女ということは知っていましたけど、それをどこでどのように知ったのか、記憶にありません。

子どものころからこういう激しい女に惹かれ、このカルメンや『風と共に去りぬ』のスカーレットなどは大のお気に入りでした。
そして、私も彼女らに倣って次から次へと恋をしていましたが、母に言わせると
「熱しやすく冷めやすいんだから」
なのだそうです。

確かに・・・・・・・。

けれど、人間は一生同じようなパターンで終わるとは限りません。
ましてや現在は、平均33歳で死んでいた時代とは違って、その3倍近くも生きてしまいます。
大災害とか大事件とか大病や大怪我などで根底からくつがえされるような体験をして、それまでの考え方がガラリと変わったという人がいます。

私も“助からない”と思われていた末期の結核を境に、心の中の恋花がすっかり咲かなくなりました。
そしてその後にやってきた数年間の貧困期間の間には水も枯れ尽きて、このまま老いていくのだと諦めました。
それにしても、老後期間のなんと長い時間を過ごすことか・・・・・・、とがっかりでした。

それでも、朝が来ない夜はない。
この世に時間が流れている限り、次の波は必ずやってきて、氷で閉ざされることもあれば温暖化もやってきます。
つまりは、人間の分際であれこれと考えても、
(神の計らいには叶わないわ・・・・・・)
と、ことごとく思い知らされるのです。


カルメンのように激しく生きても、穏やかで平和な人生を送っても、どちらが幸せかは自分の魂だけが知っているのだろうと感じます。

死ぬ時に、
(ああ、楽しかった!)
と思えたら、私の今世は成功!  ・・・・と思うこのごろです。






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by anrianan | 2012-09-01 08:42 | ■芸術orエンターテインメント
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