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お告げ
このごろ週末が待ち遠しくなった。
久しぶりのこの感覚になにやら、私も立派に働いているという錯覚にとらわれてしまう。
大した仕事はしていないのだが、2時間近くかかる通勤と時間の制限ができたために、追われるような疲労感が抜け切れていないのだ。
(土曜日は一日中寝てやるぞ!)
そう決めた土曜がやってきた!


一日前に体調が悪くて抜いた発泡酒を金曜の晩には飲み、
(ああ、一日断酒した後のビール(発泡酒)はうまい!)
などと底の浅い感慨に浸り、ちょいとほろ酔い気分でベッドに入ったのが午前0時過ぎ。
(いいんだぁ~♪ 明日はずっと寝てるから~!)
と眠りについたはずなのだ。

なのに、とうとう私も早起きのお年頃になったのか、それとも単なる習慣なのか、午前6時には目が覚めた。
家籠もりが続いていた時には4時や5時に目覚める時も頻繁だったから、これでもちょっと遅くなった気がするが。

(今日は、ずーーーっと寝てるんだぁ・・・・・)
と目を閉じるが、運悪く朝陽が射しこんでいる。
このお日さまの光には弱い。なぜか寝ていると損している気分になってしまう。

   もぉ・・・・・・・!

しぶしぶもたもたと起き上がり、ならば着替えて下のソファーで寝ていよ、なんて考える。

いつも通りに水浴びと洗濯を済ませ、コーヒーを飲み、大鍋からお椀一杯分の牛乳鍋を作る。
この牛乳なべの塩加減が良くて、もう一杯作って食べる。 ・・・・これは塩加減がイマイチだった。

そしてきっかけはこれだった。
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ずっと掃除もせず、放りっぱなしだった神棚(もどき)。
なぜか気になって気になって、埃だけでも払っておくか・・・・という気になった。

新しい雑巾で埃を取り除き、お酒や水をいれる容器も洗剤を入れた水に浸す。
新しい榊を飾ると、ついでにこの下の畳を雑巾がけしておくか・・・・という気になった。
長い間座行をしていないし、仕事に行く日が増えたのだから、今日はお礼の祝詞を奏上しようと思ったのだ。
ところが、


畳を雑巾がけしたら素足の裏が気持ちよく、そうだ、階段も雑巾がけをしよう!・・・・・・と思ってしまった。
階段の雑巾がけ、・・・・・面倒臭いのだ。なぜならば、
お告げ_d0046294_88436.jpg

壁際には上から一番下の段まで、果実酒の瓶が並んでいる
一段に一個ずつとは限らず、小さな瓶に入れ換えたものなどもあるから2-3個の瓶が置いてある段もある。
当然この瓶にも埃がかぶっていたりするから(時々掃除機で吸い取っているが)、これも拭きとっていかねばならない。

なのに、始めてしまった雑巾がけ。
いや、その前に掃除機を一段ずつかけ始め、二階に到達すると二階の部屋にも掃除機をかける。
それから階段とその周囲を拭きながら、もう一つの布で瓶の埃を払っていく。
そもそもこの果実酒の瓶、最初に並べた時には楽しかったけど、近頃は階段に何も置きたくないのだ。
実はピアノをなくしてここに果実酒の棚を作りたい。
お告げ_d0046294_815656.jpg

一見物置におけるこの場所。 ・・・・・・・物置ですが、現在。
実はピアノのために作られた場所。


小学二年生の時に、
「これはお父さんの血と汗と涙の結晶だからな! 途中で止めたら絶対にダメだぞ!」
と真剣に言われ、私はピアノを演奏する人にならなければいけないのだ・・・と素直で幼い私は思い込んだ。
ここに人生の悲劇(喜劇?)が始まる。

その後芸大を目標に子ども時代を過ごし、ショパンの幻想即興曲なども弾けるようになったが、高校の進学を決める時に才能と財政の限界を知って、あっさり断念。
まさに“あっさり”だった。
それでも挫折したという傷は少々長引いたのだが、今やその傷跡さえも見つけられない。

先日、試しにピアノを開けて弾いてみたら全然指は動かないし、練習すれば少しは戻るかしら(脳トレにもなるし)と思って練習していたら、腱鞘炎になるかというくらいに手の甲が痛くなってきた。
ああ、恐ろしい・・・・・・パソコンのタッチより何十倍も重いじゃないか。


というわけで、近い内このピアノをなくして棚を作り、そこに果実酒を並べていこうと作戦を立てている。
それはいいのだけど、それまで何とかもっと整然と片付けたいと思うものの、水や本は捨てる必要がない。(壊れたテレビは捨てなければならないが。)
もうここは今のところ手をつけられない、と台所に戻り、先日手に入れた“汚れが落ちるクリーナー”を試し始めた。
すると、キッチン棚の汚れが面白いように落ちていく。
これでしばし汚れ落としに熱中する。

そうだ、お風呂場の落ちない水垢はどうだ? と試してみると、これも落ちていく。
おぉ! 面白いではないか! 

しばらく夢中になって遊んでいると疲れを感じ始め、床も拭いてみようと思っていたがいい加減止める。
こうなると、完全に自分の意志というよりは、何かに操り動かされていたような気がしてくる。



へとへとに疲れて我に帰り、発泡酒でも飲んじゃお! と時間を見ると2時5分前というイイ時間。
神棚に呼ばれて、かれこれ10時頃から4時間近く遊んでいたことになる。
(ああ、充分じゃないかぁ! 飲も、飲も~♪)

パソコンを立ち上げながら、プシューっと500mlの発泡酒を開けて飲んだのは良いけれど、飲み終わることになると、無性にスイートポテトを食べたくなった。
パソコンで秋のスイーツを検索していたのが原因だが、ビールの後にちょっと甘い物が食べたくなるという生理的現象にも逆らえなかった。



午後3時。
私は少々酔っぱらったまま山を下りて、サツマイモを買いに行ったのだ。・・・・・・


                                               - つづく -




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by anrianan | 2011-10-02 09:15 | ■とりあえず日記
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