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初秋ただよう宮守村
昨日25日は午前8時13分の花巻駅発新幹線に乗り、11時過ぎに東京着。
午後から職場に向かい、夜の9時前には無事帰宅。

地震があると、新幹線が遅れたり止まったりしてしまうのではないかとの不安があるせいか、地震で目覚めることなぞ滅多にない私が、25日零時前後の地震で目が覚め、その後二時間ほど眠れなくなった。

ようやくウトウトと夢などを見つつまどろんでいた3時50分ごろ、再び地震。
これにも目覚めものの、
(長い横揺れだぁ・・・・・・)
などとトロトロ考え、直後に“新幹線”の文字が頭を横切り、途端に意識がはっきりと覚醒してしまった。

隣りの部屋に寝ている両親とクックのようすを伺うが、コトリとも物音せず、まるで揺れてなどいないかのようだ。
(クックは、犬のくせして感じないのか?!)
と驚くが、一人(一匹)でいると激しく吠えるけど家の中に一緒にいると吠えない、と以前聞いたことを思い出す。
トーサンとカーサンが側にいるから安心しているようだ。


両親は東日本大震災を体験しているせいで、
「揺れに慣れてちゃったな」
などと話しており、たしかにこう何回も揺れると“またか・・・”という気になってくる。
けれど、電気系統や乗り物などは人間の神経ほど強靭でも鈍感でもなく、ひょんなことで動作が停止するから怖い。

もっと怖いのは、そういう軟弱な“物”で便利な暮らしに慣らされて、人間本来の思考力や生活の知恵が奪われていることなのだけど。・・・・・・



とにかく今日は、まだまだ野性的な自然と不便が残っている宮守の話。

雪で白一色に染まった景色しか見ていないと、この花が咲き乱れる光景に驚かされる。
ヨーロッパのように道端に花々が植えられ、または野性の花が咲き乱れる。 (写真をクリックすると大きくなります)
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野性の花で度肝を抜かれたのが、この百合!   (これも大きくなるよ)
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東京の花屋では一本3千円くらいしそうなカサブランカ(?)が、山のあちこちに咲いている。
国道沿いの崖にも飛び出すようにこの大輪の百合が咲いており、私はもうヨダレが出るほど見入った。

田舎は車社会だから、車がないとどこにも行くことができない。
けれど都会と違って、地元のほとんどの人が農業という労働で体を使っているから運動不足ということもなさそうだ。
今の時期は早朝から田んぼの周囲の草刈りをしている。   (これも大きくなます!)
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この美しく整然とした空気が流れる中を、毎日クックと散歩をした。 (写真はおナカさんとクック)
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おナカさんの来ている物、分かるだろうか? すでにフリースの袖なしを重ね着している。
そう、すでに涼しい秋の風が吹いていたのだ。
湿気もなく、蚊も飛んでおらず、なんとも気持ちが良い。

そして、人が滅多に通らないようなこんな山道に入ると、涼しいというよりヒンヤリとする。
   (「こんなとこ撮らないでよぉ!」とクックは抗議の目を向けている。 --うんこ中…)   (大きくすると分かります)
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そして空を見上げれば、真っ白な夏雲といまにもザーッときそうな雨雲。   (クリックすると大空になります)
かすかに遠雷が鳴り響き、明るくなったり暗くなったりと猫の目のようにくるくると天気が変わる。
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そんな中で、おナカさんは食材を調達しに畑に足を運ぶ。
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農家で育ったおナカさんは、子どものころから働くことが身に付いている。
こんなに動きっぱなしでよくぞ倒れない・・・・・・と感心するが、とても真似はできない。
体力がついていかないよ。・・・・・・

「ほら! これ持っていきなよ。宅急便でおくればいいじゃ!」 「おぉ!」
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一応、野菜を作るのはマモル君、収穫はおナカさん、調理は・・・・・・も、おナカさん。

  おナカさんの方が担当が多いじゃないか・・・・・・。



「オトーサンどこに行ったの?」
「畑にいるんじゃないの?」
「オトーーーーサーーーン!」
「おぅ!」
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顔だけヒョイッと上がり、その姿を見て私は心の中で噴き出した。
(まるでガキ大将みたいじゃないか・・・・・・。)

この人は横浜生まれの横浜育ちで、若い頃は俳優になっても可笑しくないほどの美形だった上に、新聞を隅から隅まで読むほどの勉学意欲旺盛。
貧しかった故に学びたくても学べなかった口で、その向上心は老人になった今でも衰えていない。

「クラーク博士は“少年よ、大志を抱け”と言ったんだ!」
というから、
「“少年”だよ、老人は抱かなくていいの!」
と言ってやったら、飲んでいた酒を噴き出していた。・・・・・・


若い頃にはどんなに美しい人でも、老人になると美男もゲスも美女もブスもみなしわくちゃになっていく。
(ははぁ・・・・、人間はサルのように生まれてサルのように戻って死んでいくのだな。)
ある時、妙に納得したことがあった。

つくづく外見の美醜は一時のもので、人間はこの世で魂をどれだけ熟成されていくことができるか、が生きている間の課題であり、歳をとるほど結果が顕れてくるのだなぁ、と感じさせられる。

まったく違うタイプのこの夫婦を見ていると、
(アタシって、よい教材を親に選んで生まれてきたわぁ・・・・・・)
なんて思うのである、このごろ。



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       美しき黄昏願う わが人生・・・・・・



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by anrianan | 2011-07-26 14:06 | ■とりあえず日記
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