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余震は震度5強!
昨日おナカさんが朝から出掛け、マモル君は1時半に家を出た。
つまり、クック姫護衛が午後から始動したのであるが、その直後(1時35分とか36分ぐらいに)激しく揺れたっ!

私は家の中にいたが、傍にあった本棚のガラスががちゃがちゃと鳴り、揺れることよりもその音が怖かった。
外ではクックがワンワンワンワン・・・・ワンワンッ! と激しく鳴き始め、私はとにかくクックが心配で外に駆け出す。
                                       (※写真は地震の時のものではありません)
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庭に立っていても建物が揺れ、地面が揺れ、
(大地が揺れるってこういうことか・・・・・!)
などと認知している自分がいる。

それでも建物は崩れそうもないと分かり、怖がっているクックの方が心配になる。
「おいで!・・・・・ クック、おいでっ!」
抱きかかえてあげれば少しは落ち着くかと思い呼ぶが、ガタガタとなる建物を見上げては、ぴょんぴょんと跳びはねるようにあちこちへと駆け回る。
いざという時のためにリードを付け変えようかと思ったが、そのリードが納屋の中で取りに行くのが怖い。
しばらく興奮するクックを見守りながら側に立っていると、やがて揺れが止まった。

    ほー・・・・・・・・・っ・・・・・、これが地震か・・・・・・・。


別に地震を知らない訳ではない、1989年のサンフランシスコ大震災の時には現地にいたし、東日本大震災の時には横須賀も揺れた。それでも私自身は、それほど生命にかかわるような恐怖を感じていない。
今回は、揺れる恐怖よりも物がガチャガチャと鳴る音が怖いということに気付いた。


その後クックは、家に一緒に来るかと思いきや、何度呼びに行っても
「外にいたい」
という。

夕方になって散歩に行き、家にもうすぐという坂道で吐き始めた。
激しくお腹を波打たせ、ゲーッと出す。
すると傍らの草を自分でちぎって食べながら、再びゲーッ・・・・・・。

見ている私の方が辛くなるが、こういう時は動物の本能の方が確かだと思うから傍で見守るしかない。
ずいぶん長い間、そうやって草を食べては吐いた後、ようやく歩き始めて家に着く。
水をがぶがぶと飲む。
そして、1メートルほど離れた所に私の顔を見ながらペタンと横座りした。


地震のショックのためなのか、トーサンとカーサンが留守で子分(私)と二人っきりになったショックなのか原因は分からない。
ただどちらも滅多に起こらない出来事だから、繊細なクック姫にとっては多少なりとも動揺しているに違いない。


夜は夜で徘徊するし、“ヴぉん!・・・”とくぐもった声で私を起こすし、
「な~に? 何を言いたいの?」
と聞いても、もちろん言葉が返ってくるわけでもなく、私が側に行くと座って尻尾をふる。
クックの指定席になっているソファにバスタオルを敷いてベッドにしているのだが、そこから下りてしまい、
「どこに寝たらいいの?」
と言わんばかりに、ふらふらと歩きまわる。

おナカさんがいれば、おナカさんのベッドで一緒に寝るのだけど(「寝返りがうてない」とおナカさんはいっているが)、そのおナカさんがいないから一人(一匹)でそのベッドに寝るのは嫌なのか・・・・・?

と、いろいろと大変だったのだけど、とりあえず夜が明けた。
そしてクックは、私が起き出してもしばらくクテッとおナカさんのベッドの上に横たわっていた。・・・・・・



朝は表情もすっきりとして、昨日よりは大分回復したように感じる。
いつもならば、こうやって玄関に向かって座っているのだが、
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今日は子分が一人っきりなのでクックの天下。私の後をくっついて歩く。
私もクックには甘甘だから、ひたすら溺愛する。

「クック~、何してるの? おいでぇ~。 おやつ食べるぅ~?」
「え? おやつ? じゃ、行ってあげてもいいけどぉ。」
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「あら~! なぁ~んて可愛いお顔なんでしょ! かわいい~クックぅ~!」
「どーでもいいから、おやつは?」
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「そのクールなところがいいわぁ~!」
「おやつ!」
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クックはひたすらおやつを見続け、その眼差しは一途。

  アンタは一途になれるものがあって、いいねぇ・・・・・・・・。






今日は気温が上がるとのことで、すでにはぁはぁ・・・と大きな呼吸をしながら、私の足元で横になっている。
この無邪気で小さな体を見ていると、母が子どもに覆いかぶさって助けようとする気持ちが分かるのである。


  確実に私よりも先にあの世に帰ってしまうであろう私の子ども、なのだ。





オトーサンとオカーサンが帰ってきたのー! よかったぁ~! (by クック)。今日もぽちっをお願いね。(^_-)b
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by anrianan | 2011-07-24 08:00 | ■岩手県宮守村
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