初夏のような天気が続いている。
朝6時の目覚めでさえ、すでに一日を出遅れたような気分になってしまうほど。
昨日は、その夏を思わせる太陽とともに私も燃えた。
きっかけは、お風呂の残り湯。
(そうだ、あの毛布を洗ってしまおう)
洗剤を残り湯に振り入れて、泡立て器でざばざばと掻き混ぜる。(※ちゃんと洗剤用の泡立て器ざんすよ)
冬の間使っていた毛布を持ってきて、その中に投げ入れるがなかなか沈まない。
仕方がないので、トレーナーの裾を太ももまで持ち上げて、上から踏みつける。
全体がぬるま湯に浸ったところで、しばし放置。
なんだかこれでスイッチが入ったようなのだ。
台所に戻ってくると、以前から気になっていた東向きの窓と網戸の汚れをしばし眺める。
(よし、きれいにしてしまおう!)
運気は東からやってくるというではないか!
なんとなくもやもやとした恋わずらいを・・・・というのはジョーダンだけど、多少はあれこれ考えていることは私にもあり、体を動かしてそれらを払拭しようと試みるわけだ。
まずは外が見にくくなっている網戸をスポンジとたわしを使って、水や洗剤をつけながらゴシゴシと洗う。
(うへ~っ! ヘドロみたいに気持ち悪い!・・・・・・)
そしてもっと気持ち悪いサッシの桟を洗い始める。使い終わった歯ブラシまで持ってくる。
外からの埃と土が溜まり込み、
(見るのさえ嫌だ・・・・・)
と何年掃除をしていないことか。
おナカさんがこの家に居なくなってから窓枠の掃除をしていないから、・・・・・・10年になるよ!
(10年だよ、10年っ!!!)
なんてだらしがない女なんだ・・・・・、とわが身を嘆きながら、
(ここで一掃することで人生も変るよ!)
なんて根拠のないエールを自分に送る。
外に回って小さな脚立に乗る。
水撒き用のホースを引っ張ってくる。
網戸と窓にホースの水を叩きつけながら、
(ああ、カ・イ・カ・ン・・・・・・!)
と、あの、薬師丸ひろ子が機関銃を持っていた姿を思い出す。(古っ!)
暑いくらいの陽ざしだからすっかり水遊び気分。
多少びしょ濡れになりながら外に出たり家の中に入ったりを繰り返して、ようやく窓掃除が終わった。
ああ! 気持ちいいじゃないのぉ~!
・・・・・・・・そして、気付いた。
ああ、網戸は青かった・・・・・・! (写真をクリックすると、ほぼ私が見ている感じそのままよ)
地球は青かった、って言ったのはガガーリンさんだっけ? と思いながら、外がよく見えることにもビックリ。
今まで一体、この気持ち良い時間をどのくらい失ってきたのだろう。
同居しているやもやも(ヤモリ)も、きっと網戸に張り付いてビックリするに違いないよ。
(今日は手足の張り付きがええがな!)
なんてさ。・・・・・・と思い出したのは、前の晩にやってきていたから。
網戸に張り付いて大きな蛾を狙っていたのだ。そろり、そろりと進みながら息を潜めて蛾に近づく。
私も息を潜めて、デジカメで次の一瞬を狙っていた。
もうちょっと・・・・・・・もうちょっと・・・・・・・ああ・・・・・・・・!
頭の部分から両側に羽のような影が見えるが、これは蛾を加えたところ。
(はぁ~、・・・・・・・・網戸が汚いじゃないかぁ・・・・・・・・。)
目の前で展開される野生の王国よりも、網戸の汚さに心が痛んだのだった。
そして、こうなったら隣りの洗面所の窓も洗っておこ、ということで、こちらは小窓などで意外にアッサリと片付く。
あれ? こっちの網戸は白いのね。・・・・・・
ふふふ・・・・、以前に穴が開いていた部分を繕ったつぎ当ても健在。
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