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陸前高田市
東日本大震災の被災者が、今なお大変な状況で生活をしていることを忘れないようにしていながらも、ほぼ普通の生活が戻っている今、やはり実感できなくなっている自分がいた。


夜、電話が鳴った。

おナカさん(母)かと思って出たら声が違う。
(あれ?・・・・・・)
と思いながら、数秒後、“あっ!”と声が漏れて涙が溢れてきた。

小学生の時にお世話になった先生である。
ご主人の退職後、陸前高田市に移住をした。
私が20代の頃、一度母と遊びに行ったことがあった。
目の前の海から、おじさんがウニを採って来てくれて、大皿に並べられたウニの足がまだ動いていた。

両親が遠野に移住してから一度訪ねてみたが、留守だったと聞いた。
先生ご夫妻も両親を訪ねたが、道に迷って辿り着かなかったそうだ。

私はすっかりご無沙汰をしており、自分一人が生きることで精いっぱいだった。
けれど忘れたわけではなく、時々思い出していた。
反省することが多い人間は、よく過去を振り返るのである。・・・・・・


今回の大震災では、岩手に住む両親はもちろん、すぐに先生のことも頭に浮かんだ。
家が海の近くだったという記憶が、なにやら恐ろしい知らせを聞く予感がして怖かった。
が、ある時グーグルのパーソナルファインダーで調べてみた。
すると、先生とおじさんの名前が出てきた!

その後、姪ごさんという方とメールで“これからも繋がっていましょう”と交わし、
(年内には会いに行けるだろうか)
と、不安と希望がないまぜになったような楽しみができた。

その先生からの電話だった。

「あなた、涙が出ちゃったわよ」
姪ごさんが、私のメールをプリントして持ってきてくれたのだという。
私は涙をのみ込むために、先生の声を聞きながら言葉も発せなかった。

「先生の声、まったく変ってないですね。・・・・・お年を召した姿を想像できません」
「あなただって同じよ。」
とても80代の女性の声とは思えない艶と張りがあり、鈴が鳴るようなという表現があるが、まさに小さな鈴が微かになっているような中音の声はちっとも変っていない。
驚きだった。

そして、陸前高田はまだ道路に瓦礫が散乱し、車が通れる状況でないこと。
今いる場所が、陸の孤島のようになっていること。
救援の食糧が毎日配られるが、おじさんいわく
「毎日おなじパンでねぇ・・・・・」
とてもありがたいのだけど、ちょっと違う物が食べたいという気持ちはよく分かる。
日曜日に一軒だけ残ったスーパーに行ってみたのだが、車がいーっぱいで入れなかったという。

停電は40日間続いたのだそうだ。
両親の所は3日間の停電、ガソリン不足は約2週間続いて、当時はほんとに心配と不安が続いた。
ところが40日間!
4月20日頃まで、夜はろうそくで生活をしていたことになる。
そして未だ、毎日同じようなパンが配給されている状態と聞き、愕然とした。

(そうか・・・・・・・、ライフラインがまだ整っていない人たちがいる、とは言われているけど・・・・・・、)
私のどこかで“それほど酷くはないだろう”と楽観している部分があったことに愕然としたのだ。
やっぱり私って浅はかだ。・・・・・・


自粛をやめて活力を、などという言葉が出回っているが、やっぱり自粛は必要なのだ。
今は普通の生活を営めていても、この災害は日本人全員への警告で、やがて東海地震や東南海地震が起こると言われている。
現在東北で辛い思いをしている人たちの気持ちにどれほど寄り添えるかで、近い将来起きるであろう災害の渦中に立たされた時、知恵や勇気や心の平静さが与えられるのではないだろうか。・・・・・・
と、そんなふうに私は感じている。


東京電力の重役たちは、全員解雇。退職金なし。社員の給料も4割カット、ぐらいやってもおかしくない。
それを電気料金を上げて国民全員に負担を強いるなど、もってのほかだ。
原発を推進していた自民党議員、当時の総理大臣、現政治家たちも国民に復興税などと、もっともらしい名前をつけて、カネを巻き上げようとするな!
何千万という年収の1割2割をカットして済まそうとすることに、恥ずかしさはないのか。
こういう人間たちが公の職に就いて影響力が大きいから、日本の将来に希望を持てなくなるのだ。

とはいっても、そういう議員を選んでしまっているのは国民、私たち。
東京都などは、原発推進派の石原慎太郎氏を再選してしまったし! (アホか!)





いかんいかん、だんだん腹が立ってくる。
この辺でやめておこう。

私ごときが何をわめいたところで、この世は悪がはびこるようにできているのだから。・・・・・




      さ、これから小松菜のタネを播こ。





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by anrianan | 2011-05-03 10:56 | ■とりあえず日記
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