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保存食作り
私の保存食:アシタバの天ぷら
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岩手のおナカさん(母)より停電が回復してから2度目の電話があった。
声がすっかり元気で、
(あなた、ホントに被災地に住んでるの?)
と思ってしまうほど。

16日の夜行バスで訪れることになっていた私だが、東北への道路が閉鎖されている現在、当然キャンセル。
自衛隊のトラックに潜り込んでも行きたい気分だが、そうそう簡単に潜り込めないだろうから諦めるしかない。

「お母さんたちもさぁ~、今度はお彼岸に行くの、止めるから。」(新幹線が動かないからね)(^_^;)
両親の親戚は栃木にいる。
年一回、お墓参りをしてその後“兄弟会”と称して皆が集まるのだ。
たった一泊だけどその間、末娘(?)のクックは私が世話をするということになっていた。
両親が出かけないということは、当然クックの子守(犬守?)も必要ないのだけど、両親が知り合った人たちと宴を催す計画もあったし、こんなことの後だからとにかく現地に行っておきたいし、となんとも残念でたまらない。

「だからさぁ・・・・・」
何の“だからさぁ”なのかは不明だが、こういう意味のない接続語はおナカさんのお得意。
聞き流していると話が続く。
「今度、土日だけでもいいじゃ、ちょっと来たら」
「道路が開通したらね、私もすぐ行こうと思ってるから」
「それでさぁ・・・・・、おカネ送ってあげられないけど・・・・・・」
おナカさんは数ヶ月ごとに、少ない自分の年金から一部を私の生活救済に充ててくれているのだ。
“いらないよ”と断りながら、どうしても月々の遣り繰りが足りなくて使ってしまっている。
精神的のみならず、物質面でもおナカさんがいなくなったら私は生きていけない現状なのだが、そういう困窮した生活を営んでいるせいか、こういう品不足という事態に陥っても、さほど不便を感じていない。

そんなことを母に話して、
「いざとなったら、庭にあしたばが生えているしさ」
と笑うと、おナカさんの声はさらにトーンをあげて、
「今さぁ! もう~いーっぱいフキノトウが出ているの!」
(へ? いきなりフキノトウの話に変わった?)
と驚くものの、どうやら“アシタバ=山菜→フキノトウ=山菜”の流れなのだな、と想像しながら聞く。

「近所の人たちが“クックちゃんを連れてフキノトウを摘んでいる”って、お母さん有名なんだよ♪ この辺じゃ、誰も(フキノトウを)採らないんだよぉ」
「へぇ~っ!!」
「せっかくさぁ・・・・・食べさせてあげようと思っていたけど・・・・・・・。」
なんておナカさんがしみじみと言った後、
「あんまりさ、便利じゃない方がいいんだよ。」
「そうだよねぇ・・・・・・」
私も同感。

「お母さんもさ、今度クックを連れて宮守まで買い出しに行かなくちゃ」
宮守駅の近くに大きなスーパーがあるのだ。
歩いて4-50分だろうか・・・・・。ガソリンが無いから車に乗れないのだ。

「ふふふ・・・・・・、転ばないでよ」
と言うと、ぐふふふ・・・・とおナカさんのくぐもった笑い声が聞こえた。



というわけで、私もさっそく庭のアシタバの新芽を摘んで、山盛りの天ぷらを揚げて冷凍庫に。
ご飯や蕎麦と一緒に食べれば揚げ物だから腹持ちがいいし、衣に塩を入れて堅めに揚げればビールのつまみにバツグン!

1回に4-5個ずつ食べても、これで一週間くらいは保つのだ。・・・・・・


      自然の恵に感謝。・・・・・・(被災地の人に持っていってあげたい。・・・・・)







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by anrianan | 2011-03-16 07:38 | ■とりあえず日記
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