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雪の中を泳ぐ
朝夕の一日2回クックの散歩をしますが、どちらか1回は私が一緒に行くことにしています。
「散歩に行く?」
と聞くと大喜びで尻尾を振り、リードを付け変えるとダッシュで走り出します。
この時季、特に雪が降った後などは滑らないようにと、どうしたってへっぴり腰で坂道を駆け下りることになるのです。


昨日は比較的日照時間が多く、アスファルトの雪はほとんど溶けました。
ところがクックは、雪の上を歩くのが大好きです。
しかも体が埋まってしまうほどの深い雪が好きなのです。
地元の道に私よりも詳しいクックは、雪が積もって誰も足を踏み入れていない道に、大喜びで飛ぶように走り込んでいきます。
雪の中を泳ぐ_d0046294_210932.jpg

彼女にとって、私は何でも言いなりになるしもべ。
その上、美味しいおやつをくれるし、マッサージもしてくれるし、
「かわいい~クックぅ~♪」
と誉めちぎってくれます。


クックは除雪された公道から、両側が大きな樹で囲まれた横道に、短い脚を目いっぱい持ち上げて走っていきました。
私も引っ張られるようにして一歩踏み出した途端、ズボッと膝上まで雪に埋もれます。
(マズったかな・・・・・・!)
という思いがチラリと掠めたのですが、雪に埋もれて歩くこともあまり無い経験だし・・・・と、半分面白がって進み始めたのが間違いでした。
約100mのいつも通り慣れた道は、田んぼとあぜ道の境が分からなくなるほど、すっぽりと雪に覆われてまさに一面の銀世界。

膝上の雪は、時に太もも辺りまで深くなり、足を持ち上げて前に進むのもやっとの状態。
クックも最初は兎のようにぴょんぴょんと跳びはねていましたが、その内にまるで泳いでいるように、首だけ出してひさすら前進。
(こんな所で遭難したくない・・・・・・・)
遭難なんてしないでしょうが、一切の音と色が消えた世界はなんとも異質で怖いものを感じます。
雪の中を泳ぐ_d0046294_89732.jpg

途中、来た道を戻りたくなりましたが、後ろを振り返ればすでに半分ほどまで来ています。
ならば前進するのみ、と
「クック、がんばれ~! ・・・・・もうすぐだっ! ・・・・・・1・2・1・2!・・・・・・」
ほとんど自分を励ますようなものですね。

やっと除雪された農道に出ると、私もクックも“はぁ、はぁ・・・・”と肩で息をしながら
「よく頑張ったね~!」
「おねぇーちゃんもがんばったじゃないのぉ」
といっていたかどうかは別として、その後クックは一切道草を食わず帰ってきましたので、やっぱり深雪の大行進はかなり疲れ、同時になにやら達成感を味わっていたのではないか、と想像するのです。


こうして、クックと私は絆を深めています。(笑)







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by anrianan | 2010-12-30 08:20 | ■岩手県宮守村
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