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『ある公爵夫人の生涯』
2009年4月11日に公開された『ある公爵夫人の生涯』は、2008年に制作されたイギリス映画で、このデヴォンシャー公爵夫人(1757.6.7-1806.3.30)は実在した人物で、故ウェールズ公妃ダイアナは傍系子孫の一人となります。
つまり、この映画はこの公爵夫人の伝記小説が映画化された作品です。

          

ジョージアナは17歳の誕生日を迎える前日、デヴォンシャー公爵家の当主と結婚しました。
二人の娘と後継ぎの息子となる三人の子供をもうけますが、その前に多くの流産も経験します。

公爵が後継者を得るための結婚であり、彼女は彼にとってまさに「子どもを産む機械」。
夫婦間の会話はほとんど交わされることがなく、男子を産まなければ役に立たない存在という扱いを受けます。

暖かい愛情が存在しない寂しさの中で、唯一の友人エリザベス・フォスターを夫に紹介しますが、その親友と夫が不倫関係に陥り、長年にわたる情事に耐えることになります。
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彼女自身も第2代グレイ伯爵チャールズ・グレイと不倫関係になり、彼との間に女児イライザ・コートネイを出産しますが、一方、夫と親友であったエリザベス・フォスターの間にも1男1女が生まれます。
ジョージアナは1806年3月30日に48歳で亡くなり、彼女の死後、公爵とエリザベスは結婚しました。


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自らの破滅的な不倫関係や結婚生活、美貌とファッション・センス、政治活動などで有名だったのみならず、大のギャンブル好きとしても知られていた彼女が死んだ時には、彼女の実家も婚家も莫大な資産家であるにもかかわらず、彼女自身は借金まみれだったことが記録されています。
彼女の死因は、おそらく肝臓癌だったといわれているそうです。




波乱万丈だった彼女の人生は、子孫の一人である故ダイアナ妃を彷彿とさせました。

人間がこの世に生まれてくる時、家の因縁や魂の因縁など複雑に絡み合った条件を抱えてくると言われます。
もし魂が輪廻転生を本当にするのだとしたら、このジョージアナが再びこの世に生まれてくる時、
(今度は、決して家や世間体に縛られる生き方はしないわ!)
と誓ったのではないだろうか、・・・・・・と思いました。

そのために前世とやや近いプロセスを選び、本当の恋や愛を知った後の選択は前世と異なる道を歩もうとするのではないだろうか。・・・・・・そこには考えられないほどの勇気を必要とするのだけれど。
もしも故ダイアナ妃が彼女の生まれ変わりだったら、その課題は達成してこの世を卒業していったのではないだろうか。

と、まぁ、勝手にいろいろ想像し、考えを巡らせたのでした。



『ある公爵夫人の生涯』_d0046294_14532930.jpgおカネや権力が「力」であり、これらを手中にしている人間は、ほぼすべてのモノを支配できるといっても過言ではないのが現世です。

けれど支配される側の心の奥底では、決して屈することのない想いがあり、それが愛や憎しみとなって相手や相手の子孫に返っていったり、自分の来世のあらすじを作ったりするのではないか・・・・と思ったりするのです。

現世では、生きるために我慢したり“大人のふるまい”に努めても、その耐えている時間や心の負担が大きいほど、憎悪や決意に変換されるような気がします。
そして、それらの怨念は生き続けます。・・・・


愛情に飢えている人間が力を手に入れると、振り向いてくれない相手を力で押さえつけてがんじがらめにしようとしますが、愛されたいという望みは一生叶えられないということです。
愛を望むのであれば、まずは相手を愛しなさい、ということですね。無条件で。

というのは簡単ですが、愛と情の違いをどれほどの人が理解しているでしょうか。
例えば、愛する相手に恋人や意中の人がいると知った時、或いは相手の心が離れていると知った時、静かに身を引いて、相手が幸せになることだけを祈る。これを実践できる人は、愛を知っている人だと思っています。

相手の嫌がることはしない、その人が自分を避けたいのだと感じたら、自分から相手の目に触れないように気配りをするということ。・・・・・・
主体は「自分」ではなくて「相手」であるということ。
これが愛の基本ではないか、と私は思っています。




怨念は、生まれ変わっても、前世と似通った人生を歩いたり、或いは子孫として生まれている人間に乗り移ったりしながら、その中でリベンジを果たそうとする。
でもその真実は、想いの昇華を望んでいるのではないだろうか。・・・・・・

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魂の真実は?

この世が存在する真実は?


自分がこうして生きていることの意味も含めて、久しぶりに鳥肌が立つくらいに魅入った映画でした。





それにしても、主役のキーラ・クリスティーナ・ナイトレイはめちゃくちゃ美しい!
私がこの顔だったら・・・・絶対に人生変わってたよ・・・・・・とほほ・・・の私に、励ましのぽちっをお願いね。

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by anrianan | 2010-12-18 15:09 | ■芸術orエンターテインメント
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