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山口晃「年忘れ山愚痴屋感謝祭・弐」
山口晃(やまぐちあきら)さんという画家さんがいます。

“大和絵や浮世絵のようなタッチで、非常に緻密に人物や建築物などを描き込む画風で知られている。
武士を馬型のバイクに乗せたり、現代の超高層ビルに瓦屋根を載せて描くなど、作品の多くが自由でユーモラスな発想で描かれている。書籍の装丁や広告のポスターの原画も多く手掛けている。”
(by ウィキペディア)

という人で、さらに付け加えれば、今年のFIFAのポスター日本代表の画家さんです。
この画家さんを知ったのは、東京新聞の小説「親鸞」の挿絵が縁でした。

平安姿の人が携帯電話を持っていたり、古の街並みの中に「〒」マークの看板があったり・・・・・。
非常に微細な部分まで描き込んだ絵が多く、そこに登場してくる人々は時空間を超えて様々な人種がいたり。
侍がいたり、現代人がいたり、その横に骸骨がいたり・・・・・・。
騎馬隊の中に、馬の頭をもったバイクもあります。

日本画風の描き方で現代の街並みが描かれ、虫めがねを持って隅から隅まで見ていると
古地図を眺めるのと同じくらいに時間が走って過ぎて行くのです。


さて、この山口さんのトークライブがある事を知り、滅多に行かない新宿などに行ってしまいました。
チケット代も1000円と考えられない格安。
それなのに、この山口さん
「皆さん、1000円というおカネを出していると思うと・・・・・ぷるぷると体が震えてきて・・・・・・。
 ・・・・920円分くらい(の価値)しかない、なんてことだったらどうしようかと・・・・・・」

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NHKの「課外授業」をご覧になった方は分かると思いますが、静かな声で淡々と何の気負いもなく、思いつくままのつぶやきトークで、その声のトーンとダジャレ(?)ライブの融合が妙に可笑しいのです。
さらに本業の墨描きが同時に見られるとなれば、なんだか凄いお得感がありました。


写真は、トークが終わった後のサイン会での一こまです。
7時から8時半頃までトークで、その後サイン会。
お疲れさまですねぇ・・・・・・。



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すゞしろ日記』の動画を見ているようで、この本そのままの人という印象でした。
そもそも私は、本業の日本画や『親鸞』の挿絵よりも、この『すゞしろ日記』でハマりました。
大きな本なのに持ち歩きながら何度となく読み返しているので、懐の余裕があったら「保存版」でもう一冊くらい買いたいところですが、今の私にはそんな大それたことはできません。
(へん、サインがなんだいっ!)
と強がって、ぼろぼろになったら買えばいいんだ、と言い聞かせて我慢しました。

この本の中身、実は漫画なのです。
ちょっと気持ちが落ち込みそうな時に読んでいると、ふっと笑いが出て、その瞬間に心が軽くなるように感じるのです。
モノを見る視点、が最高です。

そしてラフな線で描いているようですが、さすがにプロ。
基本を学んでいるとはこういうことか・・・・、と思える動きを感じる絵は見ていて楽しいです。

山口晃「年忘れ山愚痴屋感謝祭・弐」_d0046294_1833894.jpg





今年は絵筆を持ち始め、水彩画講座などにも参加し(セイシュンさんという画家さんも知り)、美術館にも多く足を運び、山口晃さんという画家さんに出会い、なんと豊かな色彩が私の人生に流れ込んできたことでしょうか・・・・・。

来年は七色の虹が、かかるでしょうか・・・・・・。


あ゙ぁ・・・・・、なんか真面目な終わりかたになってしまった・・・・・・・。 ガクッ




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by anrianan | 2009-12-20 18:34 | ■芸術orエンターテインメント
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