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キーワードは「解放感!」
16日におナカさんがやって来た。
事前の電話で、最寄り駅まで迎えに来てほしいようす。
こんなことなかったのに、老いたという証拠かな?・・・・と思いつつ、私は時間を見て出かけて行った。

不思議なもので、駅の階段を下りてくる足もとですぐに
「あれだな・・・・」
と分かる。

d0046294_11393842.jpgここらの駅で出向えに立っている人なんてほとんどいないから、おナカさんも私をすぐに見つける。

すると、辺りにはばかること嬉しさ全開で、何度も手を挙げて合図を送るではないか。
(ちょ、ちょっとぉ・・・・・・。 手なんか挙げないでよ)

私は銅像のようにジッと動かずに待った。
おナカさんはニコニコして私のそばまでやって来ると、動かない私を覗き込み、
「いい帽子、被ってるじゃないのぉ~?!」
                  ブフフフ・・・・
あ~あ、なんでこの人はこうもノー天気なのかねぇ。・・・・・

「何か買い物する?」
「いい、もう全部買った」
「あのぉ、しらすは?」 (餃子の皮にしらすとチーズを乗せて作る“餃子皮ピザ”を食べたいのだ)
「ある」
「あの! とろけるチーズ!」
ある!
「牛乳とか・・・・」
全部、買ったから!(だから、ぬかりなく全部用意してある、っていうの!)

ああ、そう・・・・・と言いながら、なんにも買う必要がないことが非常に残念らしい。
そして、どーしても何かを買いたいらしく、頼んでもいないのに“ケーキを買っていこう”と言いだす。
特に食べたいわけでもないけれど、それで気が済むのならと買ってもらうことにした。



家に着くと3時を周り、私もおナカさんも昼食をろくに食べてなかったので、すぐに
「お茶を淹れて、ケーキを食べよう」
となる。

「私はお茶じゃなくて、ビールにしよ」
作って置いた鍋やつまみをテーブルに並べると、そのままティータイムか夕食か分からない食事が始まった。

「ああ、何にもしないでこうやって食べられるって、いいなぁ~♪」
事あるごとに、このフレーズを繰り返すおナカさん。
この人は、まるで子どものように無邪気に表現するので面白い。
ずっと一緒にいると、煩い時も多々あるのだけど。・・・・・

「ああ~っ!」
と、再び感嘆の声をあげる。
「お母さん(が)、(今)いっち番感じること、分かる?」
「分かんない」(なんでも好きなように感じてちょーだいよ)と私の内心。
「解放感っだな!」
水しか飲んでいないのに、私と一緒にビールを飲んだような顔でそう告げると、ブフフフ・・・・と笑う。

「でも、クックは今頃泣いてるよね」
私がそう水を差すと、ハッと思い出したような顔をして、
「お母さんもさぁ・・・・・、クックだけが気がかりでさぁ」
「今度、おんぶしてきなよ」
ブフフフ・・・・・そんなの無理だよ、と言いながら延々とおナカさんのおしゃべりは続く。

ま、私も段々酔っぱらうにつれて、壊れたテープレコーダーのように同じ話が何回繰り返されても、あまり気にならなくなったので幸いだった。・・・・・・


d0046294_11514641.jpg
お風呂に入っていいよ、というと、
「お母さん、いろいろもらって来たんだ。あげるよ」
と、私に何やら試供品らしき小袋をたくさん差し出す。

こういう時は、
“読むのが面倒くさいから(私に)読んで”
というサインなのだ。

何々・・・・? と思って細かい字を読んでみれば、
アフターシェイブローション・・・・・・?
「ひげそり後につけるヤツだよ」
そして次は、
「アフターシェイブ・・・・・・。これもひげそり後の。・・・・・どーぞ、ひげを剃ったらつけてください」
とご返品する。
ブフフフ・・・・もっとあるんだ、とハンドバックをゴソゴソかき回している。
そして取り出したのはシャンプー。

「シャンプーはウチにあるのを、お使いくださいましよ」
と私が差し出すと、楽しそうに笑いながらお風呂に入って行った。

誰にも気を使うことなく、日常の“やるべきこと”が何もなくなり、何よりも最大の支配者マモル君から解放されたおナカさんは、見るもの聞くものすべてが楽しいらしい。(クックは気になりつつも・・・・・・。)

「ああ、きっもちいいなぁ! 命の洗濯~!」
そう雄叫びを上げると、まるでリゾートホテルに来たような顔をして、二階の寝室へ上がって行った・・・・・。



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by anrianan | 2009-10-18 12:34 | ■とりあえず日記
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